2014.07.25
バングラデシュ:邦人旅行者の睡眠薬強盗被害の発生について
在バングラデシュ日本大使館より
7月22日午後、ダッカ市内シェレ・バングラ・ノガール地区(国会議事堂付近)にて、邦人男性旅行者2名に対する睡眠薬を用いた強盗事件が発生しました。なお、被害に遭った邦人旅行者2名については、幸い人的被害はありませんでしたが、現金、クレジットカード、携帯電話、デジカメ等の所持品を強奪される被害を負っており、うち1名は病院に搬送され、現在も入院している状況です。ご参考までに、事件概要は以下のとおりです。
【事件概要】
○ 7月22日午後1時頃、被害者がダッカ市内を歩いていたところ、見知らぬバングラデシュ人の男(身長約165cm、小柄、年齢27歳、口髭、サングラス着用、黒髪)が、英語で「日本人ですか?」と被害者らに声をかけてきた。(加害者である男は、大阪でカメラ関係の仕事をしており、多少の関西弁を話していた模様。)
○ 被害者らは、加害者と共に3人でリキシャに乗り、国会議事堂へ向かった。
○ 同日午後、国会議事堂裏の公園にて寛いだ後、午後7時頃、同加害者から夕食を食べようと誘われ、同人が買ってきたチキンとラッシー(500ml)を勧められ、一気にラッシーを飲み干した。
○ しばらくして、被害者らは意識が朦朧としたことから、3人でリキシャに乗ったところ、被害者らはしばらくして気を失い、意識が戻った時には既に所持品が盗まれており、加害者の姿はなかった。
過去には、ダッカ市を含むバングラデシュ各地において、バングラデシュ人が邦人旅行者に対し、「一緒に食事をしよう」、「一緒に写真を撮ろう」などと日本語で巧みに誘い出し、強盗や暴行等の犯罪行為におよぶという事件が発生しています。また、マンゴージュースなどの飲み物に睡眠薬を混ぜ、昏睡させた後、所持品を強奪する事件も発生しており、いずれも旅先で知り合った見知らぬバングラデシュ人による犯行でした。
つきましては、在留邦人及び邦人旅行者の皆様におかれましては、"自分は犯罪に巻き込まれることはない"との先入観を持たず、親切を装い接近してくる者等に対して常に警戒し、見知らぬ者からもらった物を不用意に摂取しない、また、安易に不審者の誘いには乗らないよう十分注意してください。なお、事件に遭遇された場合は、大使館までご一報ください。
【通報先】
○ 執務時間内(日〜木曜日 9:00〜17:45)
大使館(代表)880-2-984-0010
○ 執務時間外(金・土曜日及び祝日)
携帯電話 01713-037822