2014.05.12
インドネシア:感染症への注意喚起
在インドネシア日本国大使館からのお知らせ
平成26年5月9日(大14第7号)
◆感染症への注意喚起◆
1.本日の一部の報道において、インドネシア国内において、小巡礼(ウムロ)帰国者7名がMERSコロナウイルスによる中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)に感染した疑いがあり、うち2名が死亡した模様です。本件につき、インドネシア保健省からMERS感染との正式な発表はまだありませんが、本事態を受けて、同保健省はイスラム巡礼のための渡航者に対し、高齢者等のハイリスク者に対しては渡航を延期するよう勧告し、これ以外の者に対しても巡礼で渡航する際に衛生面に留意するよう呼びかけています。ただ、本年のウムロでのイスラム教徒によるサウジアラビア王国のメッカ、メディーナ等の聖地訪問においては、既にインドネシア人も数十万人が訪問した模様で、今後も多数のインドネシア人が巡礼を続けるものと思われます。
2.また、WHOの報告によると、2012年9月から2014年4月26日現在までにMERS感染例が261例報告(うち死亡例は93例)されております。 一般的にコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの症状を引き起こします。通常その毒性はそれほど強くありませんが、ウイルスが変異した場合は強い毒性を持つ可能性もあり、注意が必要です。
3.在留邦人の皆様におかれましては、今後MERS等の感染症が流行する可能性もあることから、外務省海外安全ホームページ及び厚生労働省検疫所ホームページ内に「MERSコロナウイルスによる感染症の発生」他を掲載しておりますので、ご参照頂き、日頃から感染症予防について注意を払うように心がけて下さい。なお、発症したのではないかと疑いのある方は、最寄りの医療機関を受診願います。
在インドネシア日本国大使館領事部
TEL 021-3192-4308
FAX 021- 315-7156
大使館ホームページ http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
厚生労働省検疫所ホームページ http://www.forth.go.jp/