2019.08.22
パキスタン イスラマバード市内で発生したテロ事件に関する注意喚起
【ポイント】
〇8月22日午後8時30分頃,イスラマバード市内I-11地区に所在する警察の検問所において,警察官をターゲットとしたテロ事件が発生しました。
〇厳重な警戒下にある首都においても依然として、銃器が蔓延しており、銃器を使用した犯罪に巻き込まれる可能性は排除できないと考えられますので、日常生活におきましても、十分注意願います。
【本 文】
1 8月22日午後8時30分頃,イスラマバード市内I-11地区の幹線道路上に所在する警察の検問所において,複数の男が警察官3名に対して拳銃を発砲するテロ事件が発生し,そのうち2名の警察官は死亡,1名は負傷しました。
2 事件発生当時,現場周辺は車両や通行人で混雑しており,被疑者らは混雑に紛れて徒歩にていずれかの方向に逃走した模様です。事件後,テロ組織である「ヒズブル・アハラール」が本件の犯行声明を発出しました。当該組織は昨年12月8日にもラワルピンディ市内の警察検問所を攻撃しています。
3 イスラマバード警察が被疑者らの行方を捜査していますが,現在までに犯人は逮捕されていません。
4 本年,イスラマバード市内においては、3月26日にも多くの外国人や邦人が居住する地域であるG8-1セクター内に所在する学校に対する発砲事件が発生しているほか,3月28日にもF7-3セクター内のレストラン付近において、発砲事件が発生するなど,銃器が蔓延している状況が窺えます。
5 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただきますようお願いします。特に、銃器の発射音等を耳にした場合や、トラブル等不審な点を感じた場合には直ちにその場から離れるようお願いします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両)、検問所、宗教関連施設、宗教行事開催場所、報道機関等)には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。
(3)抗議活動や集会が行われている場所には、決して近づかない。
(4)移動途中等に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
(5)喧嘩やトラブルとなっている場所から速やかに離脱する。
6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。
○当館ホームページ:http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全ホームページ(パキスタン):http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C226.html
○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
○緊急時の連絡先:051-9072500(在パキスタン日本国大使館代表)