2019.08.08
キプロス ウエストナイルウイルスに関する注意喚起
8月5日,キプロス保健省はニコシア市内にてウエストナイルウイルスの感染者2名が確認されたことを発表いたしました。
ウエストナイルウイルスは主に蚊が媒介してヒトに感染する比較的軽い病気です。症状が出ても数日から1週間以内で回復します。このウイルスが脳に感染して,重篤になった状態がウエストナイル脳炎です。
ウエストナイルウイルスにかかっても,ほとんどの人(80%)は無症状です。ウエストナイル熱が発症した場合,発熱,頭痛,筋肉痛,時に発疹,リンパ筋の腫れが見られますが,症状は軽度です。
もし,高熱,激しい頭痛,方向感覚の欠如,麻痺,意識障害等の症状が出た場合は急いで医療機関を受診してください。
ウエストナイルウイルスに対するワクチンはありません,またウエストナイル熱・脳炎に対する特効薬はなく,対処療法のみの治療となります。
予防対策は蚊に刺されないことです。
キプロス政府は,蚊に刺されない対策を講じるよう,長袖長ズボンの着用,防虫剤の使用,網戸等の設置,草刈り,また水溜まりの除去により蚊の卵の発生を防ぐよう市民に呼びかけておりますので,十分に注意してください。
在キプロス日本国大使館