2019.03.28
アメリカ ニューヨーク州ロックランド郡における麻しん(はしか)の流行について
○3月26日,ニューヨーク州ロックランド郡(Rockland County)は,麻しん(はしか)の感染に関する非常事態宣言を発出し,ワクチンを接種していない子供が学校やショッピングセンターなどの公共の場所に立ち入ることを禁止する措置を発表しました。
○発疹、発熱などの麻しん(はしか)のような症状がある場合は、麻しん(はしか)の疑いがあることを最寄りの医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。
3月26日,ニューヨーク州ロックランド郡(Rockland County)は,同郡における麻しん(はしか)の流行を踏まえ,麻しん(はしか)の感染に関する非常事態宣言を発出し,麻しん(はしか)に対するワクチンを接種していない18歳未満の子が学校やショッピングセンターなどの10人以上が集まる公共の場所(バスや電車などの交通機関を含む)に立ち入ることを禁止する措置を発表しました。
同郡によると,これまでに同郡において麻しん(はしか)の感染症例が153例確認されており、そのほとんどがワクチン接種を受けていない子供だったとのことで,この禁止措置は本日(3月27日)から30日間、あるいはこれまでにワクチン接種を受けていない子供に対しての三種混合(MMR,麻しん(はしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ),風疹)ワクチンの接種が行われるまで維持される予定とのことです。
同地域にお住まい又は訪問予定のある邦人の皆様は,ロックランド郡保健局が発出する最新の情報をご確認いただき,万一,発疹、発熱などの麻しん(はしか)のような症状がある場合は、麻しん(はしか)の疑いがあることを最寄りの医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。
※ロックランド郡HP
http://rocklandgov.com/
厚生労働省のホームページによると、麻しん(はしか)は、麻しん(はしか)ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染し,発症すると一生免疫が持続するとのことです。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人とのことです。
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