2018.07.13
パキスタン シャリフ元首相の帰国に関する注意喚起
【ポイント】
○7月13日(金)、有罪判決を受けたシャリフ元首相が、滞在先のロンドンから帰国する予定。
○到着予定地のラホールでは、同元首相の所属政党であるPML-Nによる、有罪判決に反対するデモ行進等が実施される見込み。
○デモを規制する治安部隊とデモ隊との間で大規模な衝突が生じる可能性があり、多人数が集まる場所でのテロの発生や各種犯罪に留意。
【本文】
1 7月13日(金)、有罪判決を下されたシャリフ元首相が、滞在先のロンドンから、他国を経由して18時15分にラホール空港到着予定の航空機で帰国する予定であるとの報道があります。また、別の空港に到着するとの見方もあります。
2 到着予定地のラホールでは、同元首相の所属政党であるPML-Nが、支持者に対して有罪判決に反対する大規模なデモ行進を実施することを呼びかけています。
3 治安当局では、ラホール市内各所にコンテナを配置するなどして、デモ隊の活動を規制する方針ですが、デモ隊と治安当局との間で大規模な衝突が生じる可能性があり、治安が悪化する可能性があります。また混乱に乗じてテロ事件や各種犯罪等が発生する可能性も否定できません。
なお、シャリフ元首相は、ラホール以外の空港に到着する可能性もあり、この場合、同地で同様の事態が生じる可能性があります。
4 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、外出を出来るだけ控えると共に、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けて頂きますようお願い致します。
(1) 当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2) デモ隊の攻撃の標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、政府機関、報道機関、外国資本の有名ホテルやファースト・フード店を含む海外関連施設、レストランやマーケット)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3) レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(4) 集会やデモが行われている場所には、決して近づかず、移動途中等に集会やデモに遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
5 デモ隊の動向によっては、当局が混乱の広がりを抑制するため、携帯電話やインターネットサービスの利用を制限する可能性がありますので、他の連絡手段の確保についてもご留意願います。
○当館ホームページ:http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全ホームページ(パキスタン):http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0
○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
○緊急時の連絡先:051-9072500(在パキスタン日本国大使館代表)