2018.06.08
ドイツ 鉄道駅や電車内等での犯罪増加に関する注意喚起
●ベルリンをはじめドイツ主要都市の鉄道駅や電車内において,特に深夜帯に,窃盗や暴力犯罪の発生件数が増加しています。
●夜間,特に深夜帯の駅や電車(Sバーン,Uバーン及びトラム)の利用はなるべく避け,タクシー(配車アプリ)を利用する等,安全確保に十分注意を払ってください。
1 治安当局からの情報や最新の新聞報道によれば,ドイツ国内における主要ターミナル駅構内や電車内での窃盗事件は,2010年に比し,首都ベルリンでは2倍以上,ドレスデンやライプツィッヒでは4倍以上に増加しているとのことです。
2 また,駅や車内(Sバーン,Uバーン及びトラム)での暴力犯罪(性犯罪を含む)も増加しており,2017年の駅や車内における暴行傷害事件は,ベルリンの地下鉄(Uバーン)では2013年(1570件)に比し約27%増(1988件),ライプツィッヒでは2010年(57件)に比し約360%増(206件)となっています。
3 特にベルリンでは,夜間,主要駅などに凶器を所持した不良グループ,泥酔者,薬物使用者などが参集する傾向があり,アレキサンダープラッツ駅(ミッテ地区),ツォーローギッシャーガルテン駅(シャルロッテンブルク地区),コットブッサートア駅(クロイツベルク地区),ヘルマンプラッツ駅(ノイケルン地区),オスロアーシュトラーセ駅(ウェディング地区)のほか,地下鉄(Uバーン)の車内において窃盗事件や暴行傷害事件が多く発生しているとされています。
4 つきましては,ドイツにお住まいの皆様並びに旅行者の皆様におかれましては,次の事項に注意を払い,犯罪等不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(1)夜間,特に深夜帯は,危険とされている駅や鉄道(Sバーン,Uバーン及びトラム)の利用はなるべく避け,タクシー(配車アプリ)を利用する。なお,どうしても電車を利用せざるを得ない場合は,なるべく乗客の多い車両を選んで乗る。
(2)外国人は目立つ存在であることを自覚し,可能な限り夜間の一人歩きは控えるとともに,人目を引くような華美な服装・装飾品を身につけず,なるべく周囲の環境に溶け込む。
(3)常に周囲の状況に注意を払い(下を向いて歩かない),不審な人物や危険な状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等,状況に応じて適切に行動する。
(4)状況を冷静に観察し,相手をいたずらに刺激するような乱暴な言動をとらない。
(5)公共交通機関内や人混みの中などでは,所持品は身体の前で抱えるなど,目を離さない。
なお,被害にあった場合は自力で対処しようとせず,躊躇せず周囲の人へ助けを求めてください。また,駅構内や車内では,「SOS」(ホームに設置されている)ボタンやアラームボタンを使用することもできます。
5 在留届の提出または,「たびレジ」への登録を必ず実施してください。
3ヶ月以上海外に滞在する方は在留届の提出を,3ヶ月未満の場合は「たびレジ」への登録を必ず実施してください。(「たびレジ」の登録: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができます。また,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
連絡先:在ドイツ日本国大使館
TEL: 030-210940 (閉館時は緊急電話対応業者につながります)
FAX: 030-21094222
e-mail: taishikan-ryoujibu@bo.mofa.go.jp
URL: http://www.de.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html