2017.08.28
イスラエル・パレスチナにおける注意喚起
7月エルサレム旧市街周辺を中心にヨルダン川西岸地区でも衝突等事案が断続的に発生しました。情勢は依然として流動的な情勢であり、エルサレム旧市街(特に、ライオン門、ダマスカス門等付近)、東エルサレム、及び西岸地区の検問所付近等では、衝突事案等の突発的な発生が、引き続き懸念されます。また、毎週金曜日の正午頃より、各モスクにおいて、イスラム教徒による大規模な集団礼拝(金曜礼拝)が行われますので、特にその前後は、注意が必要です。
1 注意事項
(1)衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、特にアルアクサ-・コンパウンド(神殿の丘)及びその周辺地域のライオン門やダマスカス門、東エルサレム、及びヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近等には近寄らない等、十分注意を払って下さい。
(2)テロの標的となりやすい路線バス、シェルート(小型乗合バス)、ライトレール(路面電車)の利用は極力避けて下さい。
(3)以下の場所に出入りする際は、十分注意して行動してください。
観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパー・マーケット、ナイトクラブ、映画館等の人が多く集まる施設。教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)等。
(4)海外安全情報(外務省海外安全ホームページ参照:http://www.anzen.mofa.go.jp/)に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域には近寄らないで下さい。
(5)行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報の入手に心がけて下さい。
2 最近発生した主な治安事案
(1)8月12日(土)午後、エルサレム旧市街ダマスカス門付近において、パレスチナ人女性がナイフにてイスラエル人男性を襲う事案が発生しました。これによりイスラエル人男性は負傷、犯人は国境警備隊により現場で逮捕されました。
(2)8月8日(火)夜、ガザ地区からロケット弾が発射され、アシュケロン市(ガザ地区境界より約10km)の開豁地に着弾しました。これによる被害はありませんでしたが、イスラエル国防軍がガザへの報復攻撃を行い、北西部及び西部のハマスの拠点2ヶ所を空爆、パレスチナ人3~7名(報道によって異なる)が負傷しました。
(3)8月2日(水)午前、ヤブネ市(テルアビブ市南約20km)のスーパー・マーケットにおいて、ユダヤ人男性がパレスチナ人男性(ヘブロン出身少年)に刺され、重傷を負いました。犯人は現場で逮捕されました。
(4)7月24日(月)テルアビブ近郊のペタハ・ティクバのセントラル・バスステーション付近にて、ユダヤ人男性がパレスチナ人男性に刺され、重傷を負いました。犯人は現場で取り押さえられました。
(5)7月21日(金)ラマッラ北西のハラミッシュ入植地にてパレスチナ人がイスラエル人住居に侵入し、住人をナイフで襲撃、3名が死亡、1名が重傷、犯人は現場で射殺されました。
(6)7月14日(金)、エルサレム旧市街「神殿の丘(アルアクサ-・コンパウンド)」敷地内にて、アラブ系イスラエル人3名がイスラエル国境警察官に対して発砲し、警察官2名が死亡、1名が負傷する事案が発生しました。犯人3名はその場で射殺されました。その後、エルサレム旧市街(「神殿の丘(アルアクサ-・コンパウンド)」、ライオン門、ダマスカス門等付近)、東エルサレム、及びヨルダン川西岸地区内各所のイスラエル軍検問所付近においてパレスチナ人とイスラエル治安要員との衝突事案等が多数発生し、多くの死傷者が出ました。
(7)6月24日(土)、28日(水)、シリア側から発射された迫撃砲弾がゴラン高原(イスラエル実効支配)の開豁地に着弾しました。これによる被害はありませんでしたが、これを受けてイスラエル国防軍による報復攻撃が実施されました。
3 問い合わせ先
在イスラエル日本国大使館 領事部
電話:(03)695-7292
Email:本メールに返信下さい。ryouji@TL.mofa.go.jp