2016.12.20
ドイツ クリスマス市における爆弾テロ未遂事件の発生~テロへの注意~
当館管轄6州にお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在ドイツ日本国大使館
【件名】クリスマス市における爆弾テロ未遂事件の発生~テロへの注意~
【本文】
1 事案概要等
報道によると、ラインラント=プファルツ州ルートヴィッヒスハーフェン市において、クリスマス市を狙った爆弾テロを計画しようとしたとして、12歳のイラク系ドイツ人の少年が逮捕された模様です。
少年は、12月5日、リュックサックに入れた手製爆弾を市役所近くの茂みの中に仕掛けた模様ですが、警察が処理し爆発に至らなかったようです。また、同少年は、11月26日にもクリスマス市での爆発を試みたとされています。
なお、少年はイスラム国の影響を受けていると報じられています。
テロへの注意に関しては、本年12月7日付で当館からメール(件名:年末年始に海外に渡航・滞在される方の安全対策のためのお知らせ ~テロ・感染症・麻薬犯罪等対策と「たびレジ」による緊急連絡先登録のお願い~)を発出し注意喚起を行っておりますが、年末年始にドイツ国内に滞在・渡航される皆さまは、下記2の内容を今一度御確認の上、安全対策に努めていただきますようお願い致します。
2 テロへの注意(12月7日付メール該当部分)
(1)テロの脅威
近年,世界各地において,ISILをはじめとするイスラム過激派組織等によるテロ事件や,こうした過激派組織の主張に影響を受けたとみられる者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロ事件が多発しており,予断を許さない状況にあります。
こうした中,バングラデシュ・ダッカで7名の日本人が殺害された襲撃テロ事件(7月)をはじめとして,今年に入ってからも主なものだけで以下のようなテロ事件等が発生しており, 特に欧州,米国において,不特定多数の群集を標的として,銃を乱射する,大型トラックを走らせる等の方法で多数を殺傷した事案も発生しています。
今後も同様の事件が発生する可能性は否定できず,日本人・日本権益が標的となるおそれがあります。
特に年末年始は,各地で様々な記念日や祝祭日のイベント等が行われ,これらの際に群集を標的とするテロの発生が懸念されます。
〈今年発生した主なテロ事件等〉
○インドネシア:ジャカルタ中心部の警察署及び米国系カフェ付近での爆弾テロ事件(1月14日)
○トルコ:アンカラ,イスタンブールの通りや集会等での爆弾テロ事件(1月~3月)
イスタンブール・アタテュルク国際空港における自爆テロ事件(6月28日)
○ベルギー:ブリュッセルの地下鉄,空港での銃撃・自爆テロ事件(3月22日)
○米国:フロリダ州オーランド市のナイトクラブでの銃撃テロ事件(6月12日)
ミネソタ州のショッピングモールでの襲撃事件(9月17日)
ニューヨーク市の繁華街,及び,ニュージャージー州のマラソン会場での爆発事件(9月17日)
オハイオ州立大学での乗用車,ナイフを用いた襲撃事件(11月28日)
○マレーシア:クアラルンプール市郊外のショッピングモールでの爆弾テロ事件(6月28日)
○バングラデシュ:ダッカ市内のレストランでの襲撃テロ事件(7月1日)
○フランス:ニース市での花火の見物客に対するトラック突入によるテロ事件(7月14日)
○ドイツ:アンスバッハ市の野外音楽祭での爆弾テロ事件(7月24日)
○タイ:フアヒン,プーケット等のリゾート地での爆発事件(8月11~12日)
○フィリピン:ダバオ市の夜間市場での爆発事件(9月2日)
(2)テロ等に関する安全対策
ア 海外に渡航・滞在される方は,上記のような情勢に十分留意し,テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,具体的に以下の点に注意してください。
●外務省が発出する海外安全情報及び現地報道等により,最新の治安情勢等の関連情報の入手に努めるとともに,日頃から危機管理意識を持つようにする。
●テロの標的となりやすい場所(繁華街,イベント会場,ホテルなどの宿泊施設,レストラン,リゾート施設,観光施設,複合商業施設,野外マーケットや市場,大学等不特定多数が集まる場所,公共交通機関,宗教施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設等。国により事情が異なりますので,各国の安全情報をよくご確認ください。)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に努める。
イ 実際に,テロ・爆発事件に遭遇した場合に被害を最小限に抑えるため,例えば次の諸点を心がけることをお勧めします。
<予防措置>
○ 退避ルートを確認する。
○ 隠れられる場所を確認する。
○ 常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。
<対処法>
○ 爆発音・銃撃音を聞いたらその場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる,あるいは,頑丈なものの陰に隠れる。
○ 周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。
(海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレット( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html ) も併せて参照ください。)
■外務省海外安全ホームページ(※各国の詳細・最新の安全情報はこちらを御覧ください。)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
■ 外務省海外旅行登録「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
■ 在留届(3か月以上滞在される方)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/
■ スマートフォン用 海外安全アプリ
http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html
■ 問い合わせ窓口
○外務省領事サービスセンター
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐,海外医療情報関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5144
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
連絡先:
在ドイツ日本国大使館
TEL: 030-210940 (閉館時は緊急電話対応業者につながります)
FAX: 030-21094222
e-mail: taishikan-ryoujibu@bo.mofa.go.jpURL: http://www.de.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html