2016.11.02
マレーシア 「Bersih」による街頭デモの実施
在マレーシア大使館からの注意喚起(「Bersih」による街頭デモの実施)
【注意喚起の要旨】
○ 10月以降、政府に批判的な市民団体「Bersih」と、それに対抗する団体、通称「赤シャツ(Red Rally)」がマレーシア各地で集会・デモを開催しています。
現在、「赤シャツ」は11月5日(土)、「Bersih」は11月19日(土)に、それぞれクアラルンプール市内で集会・デモを開催する旨公表しています。
○ 両団体の集会・デモをめぐっては、これまで「赤シャツ」の関係者が「Bersih」関係者や取材中の新聞記者に暴行を加え数人が逮捕された事案や、「Bersih」の代表が警察に身柄を拘束される事案が発生しています。
○ 今後、両団体の動向によっては集会・デモの有無にかかわらず不測の事態が発生する可能性も否定できませんので、新聞やネット等を通じた情報収集を心がけるとともに、各種トラブルに巻き込まれないよう、現場には近づかないなどの対策を取るようお気を付け下さい。
マレーシアにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在マレーシア日本国大使館
1 マレーシア各地では、10月以降、政府に批判的な市民団体「Bersih」(黄色いTシャツがトレードマーク)により、汚職追放を呼びかける「Bersih5.0」と称する集会・デモが開催されています。一方、「Bersih」に批判的な団体、通称「赤シャツ」は、「Bersih」に対抗して集会・デモを行う旨を発表しているほか、「Bersih」関係者に暴力を加え逮捕される者がでるなど、対立が先鋭化しています。
2 このような状況下、「赤シャツ」は、11月5日(土)、クアラルンプール市内にて集会・デモを開催する旨を明らかにしました。また、「Berish」も、11月19日(土)に一連の活動の総括として、クアラルンプール市内にて大規模な集会・デモを開催することを発表しています。
3 「Bersih」と「赤シャツ」は、昨年も独立記念日の前後に大規模な集会・デモを開催し、「Bersih」は警察当局の発表で約5万人(8月27、28日)、「赤シャツ」は警察当局の発表で約5万人(9月16日)が集まりました。
9月16日の集会では、参加者の一部が警察の警備部隊と衝突し、放水車が出動したほか数人が逮捕される事態が発生しています。
4 現時点、両団体の集会・デモに関しては、開催場所や時刻などの詳細が伝えられていません。従いまして、皆様におかれては新聞やインターネット等を通じて本件集会・デモ動向を把握されますとともに、くれぐれも現場に近づかないようご注意下さい。
また、「Bersih」は黄色、「赤シャツ」は赤色を、それぞれシンボルカラーとしている関係で、黄色地や赤色地のTシャツ等を着用していると関係者と誤認されるおそれがあります。
よって、集会・デモ当日やその前後には、デモ参加者として勘違いされかねない黄色や赤色の衣類は着用を避ける事をおすすめします。