2016.10.27
インド デリーにおける大気汚染に関する注意喚起
在インド日本国大使館
2016年10月26日
1.デリーにおける大気汚染について
デリーでは,例年,雨期が終わり気温の低下する10月頃から1月下旬頃まで,大気汚染が顕著となる傾向にあります。特に,毎年10月下旬から11月上旬(2016年は10月30日の予定)に行われるヒンドゥー教の祝祭であるディワリ(Diwali)前後に市内のいたる所で使用される大量の花火によって,大気汚染が助長されることが懸念されています。
2016年にWHOが世界103か国の約3,000都市におけるPM2.5の年平均値を公表※したところ,デリーのPM2.5年平均値は122μg/m3と世界第11位,WHOの基準(10μg/m3以下)およびインド政府の基準(40μg/m3以下)を大きく超えていました。
(※出典:WHO 都市外気質汚染データベース2016)
http://www.who.int/phe/health_topics/outdoorair/databases/cities/en/
2.一般的な対策
大気汚染対策として,汚染の激しい時には,一般的に以下の方法が考えられます。
(1)不要不急の外出を控える。
(2)外出時にマスクを着用する。(「N95」という規格を満たしたマスクは,PM2.5を95%以上遮断する)
(3)屋内では空気清浄機等を使用する。
3.デリーの大気質関連情報サイト
(1)インド地球科学省熱帯気象研究所 大気質気象予測研究システム(SAFAR)
デリー市内及び周辺(ノイダおよびグルグラム(旧グルガオン))の計10か所の観測点における,各種大気汚染物質(PM10,PM2.5等)の前日の測定値および,翌日,翌々日の予測値が表示されます。
http://safar.tropmet.res.in/
(2)デリー準州政府汚染制御委員会によるリアルタイム大気質データデリー市内6か所の観測点における,各種大気汚染物質(PM10,PM2.5等)の測定値が表示されます。
http://www.dpccairdata.com/dpccairdata/display/index.php
(3)当地アメリカ大使館及び各総領事館のリアルタイム大気質データ
インド国内5都市(デリー,ハイデラバード,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ)の米国在外公館におけるPM2.5の観測結果が,アメリカ式の大気質指数(AQI)で表示されます。
http://clonewdelhi.com/custom/AQI/missionindiaaqi.php#
(以下のサイトで,アメリカ式AQIからPM2.5濃度への変換が可能)
http://airnow.gov/index.cfm?action=resources.aqi_conc_calc
○在インド日本国大使館ホームページ「大気汚染関連情報」
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/pollution_info.html
○環境省ホームページ 微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/attach/faq.pdf