2016.09.29
ボスニア・ヘルツェゴビナ トラムにおける盗難被害の多発
在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館
2016年9月29日
サラエボ市内を走るトラム(路面電車)内にて、日本人の盗難被害が多発しているため、同交通機関を利用した移動の際には、十分な注意が必要です。
1.最近、サラエボ市内を走るトラム(路面電車)内にて、日本人がパスポートや財布、電子機器などを盗まれる被害が多発しているため、同交通機関を利用される際には、犯罪被害に遭わないよう十分な注意をすることが必要です。
(1)具体的な事例は以下の通りです。
(ア)9月1日午後、中央駅付近よりトラムに乗車し、旧市街方面向かっていたところ、鞄の中にあったノートPCが無くなっていた。
(イ)9月7日午後、トラムから降車しようとした際、男性に一瞬行く手を阻まれぶつかったのち降車。気がつくとズボンのポケットに入っていた財布が無くなっていた。
(ウ)9月20日午後4時頃、トラム内にてチケットを打刻している際に、声をかけられ、気がつくと旅券および財布が無くなっていた。
(2)この様な被害に遭わないために、以下の対策が考えられますのでご参考ください。
(ア)多額の現金やスマートフォンなどの高額な電子機器はなるべく人の目に触れないようにする。特に、トラム内外を問わず、いわゆる「歩きスマホ」は、格好の標的とされることを認識する。
(イ)車内では、バック類は体の前面にて所持し、常に目が届いている状態にするとともに、ズボンのポケットには貴重品を入れない。
(ウ)パスポートはなるべく鞄の奥にしまい、現金やクレジットカートと別に管理する。
(エ)現金やクレジットカードは一つの財布等にまとめず、分散して管理する。
2.また、モスタル市内の観光名所(スタリ・モスト)においても、旅券や財布を盗まれる被害が報告されており、こちらにも注意が必要です。
上記は事例の一部であり、また手口もより巧妙になることが予想されます。
海外の地では、日本では想像もつかない事件に巻き込まれる可能性があることを留意し、よい旅行をお楽しみください。