2016.09.27
インド 10月の祝日及び最近のジャンム・カシミール州情勢等を踏まえた注意喚起
在インド日本国大使館
2016年9月27日
1 10月11日(火)はダシェラ(ヒンドゥー教)、12日(水)はムハラム(イスラム教)、30日(日)はディワリ(ヒンドゥー教)の祝日に当たりますが、この時期インド各地の寺院,催し物会場、マーケット,観光施設では通常よりも多くの人で混雑することが見込まれ,場所によっては宗派間の衝突による暴力事件等不測の事態が発生しないとも限りません。
2 最近インド国内では,ジャンム・カシミール州の情勢が不安定となっており,右情勢に注意する必要があります。
(1)7月8日,同州イスラム過激派の活動家であるバルハン・ワニがインド治安部隊等により殺害され,翌9日それに抗議する群衆が同州内でインド治安部隊と衝突し死傷者が発生,現在外出禁止令は解除されましたが,未だ緊迫した状態が続いております。
(2)9月18日,同州ウリ地区において,インド陸軍基地をターゲットとした大規模なテロが発生し,報道によれば,18名の兵士が死亡し,少なくとも30名以上の者が負傷しました。また,翌19日には,同州クプワラ地区において,治安当局とテロリスト1名との間で銃撃戦が発生し,テロリスト1名が死亡したほか,22日にはムンバイから47キロほど離れたウランにおいて,その真偽は不明ではあるものの,武装したテロリストらしきグループが目撃され,警察等による捜索が続いています。
3 つきましては,在留邦人の皆様,インドを渡航中の皆様におかれましては,テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報の入手に努め,特に,テロの標的となりうる公共交通機関,空港,駅,市場など多数の人が集まる場所には用事のない限り近づかない,公共交通機関の利用や繁華街等への外出が必要な場合には,滞在を必要最小限とし,周囲の状況,特に不審車両や不審物の有無等周囲の状況に一層の注意を払うなど安全対策に十分心掛けてください。
また,テロ事件が発生した場合の対応策を再点検し,状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けてください。