2016.08.31
シンガポール ジカ熱国内感染41例を確認
在シンガポール日本国大使館
平成28年8月30日
シンガポール保健省は、29日41例のジカ熱国内感染を確認したことを明らかにしました。(また、29日12時時点において環境庁よりさらに15名の感染者が確認されたことが明らかになっています。)感染者はいずれもジカ熱感染地域への最近の渡航歴はないことから、シンガポール国内においてジカウイルスの感染が国内で発生したことが確認されたとしています。
なお、感染者のうち34名は既に回復しており、他の7名の感染者もTan Tock Seng病院において症状は見られるものの、回復に向かっているとのことです。
ジカウイルスに陽性反応が出た者はいずれもAljunied CrescentまたはSims Drive Clusterあるいはその付近(*)の在住・在勤者であり、保健省によればコミュニティ間の感染の拡大の可能性を否定することはできず、また、感染しても症状がないあるいは軽いために症状に気づきにくいことがあるため、今後も感染例が増える見込みであるとしています。
* 感染の懸念がある地域
Khatib Camp
Sembawang Drive
Kranji Road
Joo Chiat Place
Senoko South Road
Toh Guan Road East
Lor 101 Changi
保健省の通知を受け、環境庁においては28日に居住地域を中心に約200人の職員を配置して蚊の繁殖を防ぐためベクターコントロールを実施しています。具体的には、建物への立ち入り調査を実施し、殺虫剤を散布する他、下水の掃除や住民に対して周知啓発、殺虫剤の配布を行っています。
また、保健省では感染が確認された方との密接な接触をされた方を対象として、スクリーニングを実施する他、Aljunied CrescentまたはSims Drive Cluster等を中心に、ジカ熱に関連する発熱、発疹及び結膜炎といった症状が見られる住民に対して積極的に受診を促し、診察の際には住居または勤務地を伝えるよう指導しています。
詳細は、シンガポール保健省及び環境庁のウェブページをご覧ください。
(シンガポール環境庁の発表)
http://www.nea.gov.sg/corporate-functions/newsroom/news-releases/joint-moh-nea-media-statement-on-zika-(29-aug)