2016.08.31
バーレーン,サウジアラビア 飲酒に伴う注意喚起
在バーレーン日本国大使館
2016年8月30日
1.先日、バーレーンで飲酒した後、コーズウェイ経由でサウジアラビアへ自動車(外国人ドライバー運転)により渡航した日本人数名が、サウジ人とトラブルとなり、サウジ当局に一時拘束されたという事案がありました。
2.この事案は、コーズウェイ国境付近において、日本人数名が乗る自動車とサウジ人が運転する自動車が接触し、口論となったことをきっかけに、当該サウジ人が、その日本人の後をつけ、サウジ東部州の日本人居住コンパウンドの前に着いたところで警察を呼び、その後到着した警察官は、日本人に息を吐かせ「酒の臭いがする」として、日本人の顔面を数回平手打ちした後、飲酒による酩酊を理由に警察署へ連行した、というものです。なお当該日本人は、事情聴取の終わった翌日の午後、解放されました。
3.サウジアラビアでは、飲酒及び酒類の持ち込みは禁止されており、また酩酊状態での入国も認められていません。今回の事案では、当該日本人は、それほど多量の飲酒はしておらず、「酩酊」まで至っていなかった由ですが、当該サウジ人とのトラブルに端を発し、警察沙汰になってしまったこと、またサウジの警察官は、サウジ人寄りの判断を行うとともに、飲酒に対しては厳しく対処する傾向であり、「酒の臭い」だけでも「酩酊」と判断され、このような事態となってしまったようです。
4.バーレーンでは、一部のホテル・レストランで飲酒が許可されており、また酒類の販売店もある等、中東では、飲酒について比較的寛容な国と言われています。
しかし、バーレーンでも法律により「公然の場においての『飲酒』及び『酔った言動』」は禁止されており、罰則もあります。
○初犯は「50BD以下の罰金」、再犯は「1ヶ月以下の禁錮及び100BD以下の罰金」
過去には、レストランでの飲酒後、トイレ以外の場所で、我慢できずに用を足した日本人が、警察に連行されたというケースがありました。
5.そしてバーレーンでも、自動車の飲酒運転は、日本と同様、厳しい罰則があります。
○飲酒運転→1ヶ月以上1年以下の禁錮及び500BD以上1,000BD以下の罰金
○飲酒運転による事故→2ヶ月以上2年以下の禁錮及び1,000BD以上2,000BD以下の罰金
過去には、飲酒運転で事故を起こした日本人女性が逮捕されたケースがあったほか、検問の際、警察官が酒のにおいを察知して発覚したケースがあります。
6.皆様におかれましては、イスラム教徒の多いバーレーンでは、トラブル防止のため、
●飲み過ぎない(健康のためにも)
●飲んだら、まっすぐ帰る(うろうろしない)
●飲んだら運転しない(絶対)
をお守りください。