2016.08.20
コスタリカにおけるジカウイルス感染症等の発生状況について
在コスタリカ日本国大使館
2016年8月19日
8月17日、コスタリカ保健省は、当国におけるジカウイルス感染症の発生状況について、国内での感染者が521名になったと発表しました。(なお、国外での感染者は31名です。)。国内での感染者が最も多いプンタレナス県ガラビート市(ハコ地区周辺)では計135名の感染が確認されています。
また、18日、保健省は、5日にアラフエラ県ケサダ市のサン・カルロス病院で出産された男児に、ジカウイルス感染症に関連した小頭症が確認されたと発表しました。一般的な乳児の頭囲は35センチメートル前後ですが、同男児の頭囲は29センチメートルと小さく、小頭症であることが確認されました。コスタリカにおいては毎年30人程度の乳児に小頭症が確認されていますが、ジカウイルス感染症に関連した小頭症が確認されたのは今回が初めてです。男児の母親は、サンホセ県ティバス市に在住する25歳のニカラグア人で、11年前からコスタリカに在住していますが、ニカラグアとコスタリカを定期的に行き来しており、ニカラグアでジカウイルスに感染したとみられています。
さらに、4日には、プンタレナス県ガラビート市に住む14歳の少女が、ジカウイルス感染症に関連したギラン・バレー症候群を発症しており、これもコスタリカでは初めての例となりました。
保健省は、感染が拡大している地域で蚊の駆除作業を行うとともに、妊婦および妊娠を予定している女性に対して、感染が確認されている地区での滞在、居住などを控えるよう注意喚起しています。
在留邦人の皆様、旅行等でコスタリカに滞在されている皆様におかれましては、長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、虫除けスプレーを使用するなど、蚊に刺されないよう十分注意してください。特に妊娠中の方又は妊娠を予定している方は、ジカウイルス感染症の流行が確認されている国・地域への渡航・滞在を可能な限りお控えください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、渡航先・滞在地にある日本国在外公館等からの最新の関連情報を入手するとともに、十分な感染予防に努めてください。
ジカウイルス感染症に関する情報は、外務省海外安全ホームページ及び厚生労働省ホームページをご参照ください。
○外務省海外安全ホームページ(8月17日更新)
http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1
○厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html