2016.08.11
トリニダード・トバゴ出身のISIL(ISIS)戦闘員の発言に関する注意喚起
在トリニダード・トバゴ日本国大使館
平成28年8月10日
1.トリニダード・トバゴ出身のアブ・サド・アット・トリニダーディ(Abu Sa’d at Trinidadi)を名乗る人物が、ISILのオンライン機関誌のインタビュー記事内で当地でのテロを呼び掛けています。
2.記事の中で同人は、「大使館、企業、一般市民を含む、「十字軍」に関連する権益を攻撃せよ。」「政府施設を焼き尽くせ。」などと主に西側諸国の権益及び当地政府関連施設の攻撃を呼び掛けています。
3.当地のイスラム教の指導者たちは、同人の呼び掛けに対して否定的な発言をしているものの、特に外国人の集まるところ(空港、ホテル、レストラン、ショッピングモール、西側諸国関連施設、キリスト教関連施設など)や政府関連施設、宗教施設への滞在は必要最小限にするなどして万が一に備えるようお願いします。
4.テロ等に関する安全対策
(1)日本国外に渡航・滞在される方は、上記のような情勢に十分留意し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることのないよう、外務省が発出する海外安全情報及び報道等により、最新の治安情勢等の関連情報の入手に努めるとともに、日頃から危機管理意識を持つよう努めてください。特に,テロの標的となりやすい場所(ショッピングモールや市場等不特定多数が集まる場所、公共交通機関、ホテルなどの宿泊施設、ビーチ等のリゾート施設、観光施設、政府・軍・警察関係施設、欧米関連施設等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意を払ってください。
(2)また、海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先で連絡先を伝えておくようにしてください。緊急事態の発生に際しては、「たびレジ」や在留届等であらかじめメールアドレスを登録いただいた方には、一斉メールにより、情勢と注意事項をお伝えしています。
(3)実際に、テロ・爆発事件に遭遇した場合に被害を最小限に抑えるため、例えば次の諸点を心がけることをお勧めします。
<予防措置>
○ 退避ルートを確認する。
○ 隠れられる場所を確認する。
○ 常に周囲の状況に注意を払い、不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。
<対処法>
○ その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
○ 頑丈なものの陰に隠れる。
○ 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。
※海外旅行のテロ・誘拐対策パンフレット( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html ) も併せて参照ください。