2016.07.22
南アフリカ 統一地方選挙に向けた注意喚起
平成28年7月21日
在南アフリカ日本国大使館からのお知らせ
1 8月3日(水)に予定されている統一地方選挙を巡って,これまでにも高失業率や行政サービス等への不満が暴動,略奪に発展しており,報道でも大きく取り上げられています。
しかも,発生状況は,先月大規模な暴動が発生したツワネ市(プレトリア/ハウテン州)に限らず,クワズル・ナタール州,東ケープ州,フリーステート州,西ケープ州,ノースウエスト州でも発生しており,国内各地において発生しているのが現状です。
2 さらに,労働組合等によるアピール活動や交通機関によるストライキも見込まれますので,今後の情勢には十分注意していく必要があります。
実際に南ア国家警察,矯正施設庁,メトロ警察に係る労働条件の改善を求めるデモがプレトリアで行われていますし,南ア公務員労組による抗議行動が大規模な暴動や公道封鎖に発展しています。
3 統一地方選挙を巡るこうした情勢は,今後,8月3日の投票日に向けて頻発し,且つ激しくなることが懸念されます。
また,従来,選挙の機会を不満のはけ口として抗議行動に乗じて犯罪行為に転じる傾向が強いため,選挙期間における犯罪発生率は高い比率で推移する傾向があります。
4 つきましては,大使館では,こうした抗議行動やデモ等の情報を入手次第お知らせしますが,在留邦人の皆様におかれては,今後,報道等を通じて最新情報の入手に努めながら,以下の諸点にも留意して安全確保に万全を期すようお願いします。
(1)デモが行われている場所には興味本位で近づかない。
(2)デモに遭遇したら,速やかにその場を離脱する。
(3)暴動等が行われている場所には立ち寄らない。また,これまで抗議行動が発生した場所(地区)には近寄らない。
(4)タウンシップには出来るだけ立ち入らない。
(5)通勤,買い物等では常に複数のルートを確保しておく。
(6)家族,所属先会社・団体それぞれの緊急連絡先を確認しておく。