2016.07.15
インド ジャンム・カシミール州における外出禁止令発出に伴う注意喚起(その2)
2016年7月15日
在インド日本国大使館より
1 ジャンム・カシミール州イスラム過激派組織ヒズブル・ムジャヒディン(イスラム戦士党,HM)の司令官の1人バルハン・ワニが8日(金)にインド治安部隊等により殺害されて以降,同州では,その殺害に抗議する群衆と治安部隊の衝突が繰り返し発生し,報道によれば,14日時点で36名の民間人に死傷者が発生しています。
2 上記を受け,当局は15日(金)にジャンム・カシミール州のカシミール地方10群全てに外出禁止令を発出し警戒に当たっています。
3 また,同州で継続的にテロ攻撃を行っているとされる,パキスタンの過激派組織ラシュカル・エ・タイバ(LeT)の創始者であるハフィズ・サイードは,通信社とのインタビューで,インドが実効支配するカシミール地方で暴力が激化すると警告しており,さらなるテロ攻撃の発生が懸念されます。最近では6月25日にスリナガールから14キロ離れたパンポール地区を走行中の治安部隊員が乗車したバスを襲撃し治安部隊員8名が死亡した事案が発生しています。
4 つきましては,同州に既に滞在中の方におかれては,ニュース等で当局の発表を十分確認の上,不要不急の外出を避けてください。また,同地域には,外務省から,渡航の延期をお勧めします(レベル3),または,地域によっては退避を勧告します(レベル4)の危険情報が発出されていますので,新たな渡航は控えてください。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=001&infocode=2015T060#ad-image-0