2016.07.02
カザフスタン 首都の日にむけた留意点
在カザフスタン日本国大使館より
2016年7月6日,当地では「首都の日」として,全国各地において祝賀行事等が予定されておりますが,その一方で,これまでの土地法改正問題にかかる抗議者と思われる者による,「首都の日」当日を視野に入れた反対運動等の不穏な話も一部ネット上で見受けられるようです。
アクトベ州でのテロ事件以降,当地において,一般人が巻き添えになった,というようなテロ事件は発生しておりませんが,その一方で
● 「首都の日」当日に関し,アスタナ市長が,不測の事態に備えて治安機関や各行政機関が特別体制を執ることを発表すると共に,市民に対し「安全は保たれている ので不安を抱くことのないよう」との呼びかけを行っている
● 6月5日に発生したアクトベでのテロ事件を受けて,翌6日から40日間の予定でカザフスタン全土に発令されているテロ警戒レベル「黄」は現在も続いている
● 6月26日,カラガンダ州にて,テロを企画していた者6名が治安当局に逮捕され,さらに,このグループの1名が手製爆発物により自爆死する事案が発生している(アクトベテロとの関連については,当局が繋がりを否定)
等の情勢が見られることから,まだ当分の間は,テロ等に対する警戒が必要と思われます。
そこで,在留邦人の皆様には,これまでもお伝えしました以下の点につき,引き続きご留意をお願いします。
●持ち主がわからない物(例:カバン,箱,包み,袋,ケース,特にケーブルや何らかの装置が見える物)や,公共交通機関や公共の場で一見不審と認められる者を見た場合は,注意を払いつつ遠ざかる。特に,テロの標的となりやすい場所(政府,軍・警察関係施設),公共交通機関,観光施設,デパートや市場等,不特定多数が集 まる場所)やその付近を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況(例:デパートや市場等で,持ち主が付近に見あたらない大きな荷物や,コートを着用し,中が不自然に膨らんでいる姿で徘徊している不審者等を見かけた場合等)を察知したら,速やかにその場所を離れる(可能であれば,「102(警察)」,「112(非常事態省)」にすぐに通報する)
● 中身の分からない物を運ぶよう依頼を受けた場合は,応じない
● 街中で銃声のような音や争う罵声,叫び声等が聞こえた場合は,聞こえた方向へは絶対に近づかず,より遠くへ移動する
● もし,近くで銃撃戦が発生してしまった場合は,周りを良く見ながら体を低い体制にし,遮蔽物等,身を隠せる場所を見つけながらジグザグに逃げる。また,逃げる際は,恐怖を感じても叫んだり,大声を出したりしない
● 警察官による職務質問及び身分確認には当地で生活する一市民として粛々と応じる。ただし,全く身に覚えのない法律違反等を告げられ,罰金と称する金銭の要求を受けた場合は,すぐに応じることなく,事実と違うことを伝えはっきりと断るとともに,これに応じない場合は,日本大使館(+7-7172-977-843)に連絡する
● その他,事件や事故に遭遇した場合は,パニックにならず冷静に行動する
● 最新の情勢に注意し,ニュースを聞く
また,各種報道にありましたが,6月7日,カラガンダ州シェ地区エルクンドゥク村において,炭疽症感染者が確認され,2名の死亡者も出ております。炭疽症は人から人に伝染する病気ではなく,今回のケースも獣医学検査を受けないまま食べた牛肉から感染した模様です。
このため,在留邦人の皆様には,
● きちんとした食品流通過程にある肉しか食べない。怪しげなマーケットで肉を買わない
● 騒ぎが治まるまでは必要以上に家畜に濃厚に接触しない
等,ご自身の健康を害さないための注意を心がけて頂きますよう宜しくお願いします。
在カザフスタン日本国大使館
電話:(市外局番7172)977-843
FAX:(市外局番7172)-977-842
ホームページ:http://www.kz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html