2015.07.16
マレーシア:バイク数台による自動車強盗の発生に伴う注意喚起
平成27年7月15日
在マレーシア日本国大使館
6月27日(土)の日中、クラン市内において自動車で帰宅中の邦人女性が、バイク数台分乗した犯人に襲われ、助手席に置いてあったバッグ(旅券、財布等が在中)を強奪される事件が発生しました。
犯人たちは、3台のバイクに分乗して被害者の車両を追跡し、1台のバイクが突然進行方向の目の前に飛び出して転倒し、被害車両を急停車させました。
その後、別のバイクに乗った犯人が窓ガラスを割ってエンジンキーを抜き、車が動けないようにした上で助手席に置いてあったバッグを奪ったものです。
なお、被害者はバッグを奪われないように抵抗したところ、別の犯人に棒のようなもので何度も右腕を殴打され10日以上の怪我を負っています。
地元警察によりますと、この日、クラン市内では複数のバイクに乗った犯人による集団強盗事案が少なくとも4件発生したと言うことです。
マレーシアでは、自動車事故を装った強盗事案がしばしば発生しており、これまでも
一般道路や高速道路で不自然な追突をされて付近に駐車したところ、刃物(パラン刀等)を持った男たちが出てきて財布や車を奪われる事故が発生しています。
こ れらの強盗事案と本物の交通事故を区別することは困難ですが、明らかに不自然なバイクの転倒や追突の場合、あえてその場に留まらずに直ちにその場から移動 し、人通りが多く事件に巻き込まれる恐れのない場所で損傷箇所を確認した上で、24時間以内に警察へ届けることをお勧めします。