2024.08.14
バングラデシュ|治安情勢についての注意喚起
2018年の公務員採用における独立戦争時のフリーダムファイターの子孫に特別枠を割り当てるクオータ制度の廃止決定を高裁が違憲としたことに対して抗議する学生団体により、全国の大学等において抗議行動が継続しております。
8月8日に暫定政権が樹立されたことにより、デモ等の状況については落ち着きを取り戻しつつあるように見受けられますが、政変に伴う当地の警察等治安機関による治安維持体制への影響とその復旧については、現状では引き続き確たる見通しが立たない状況となっております。
特に、今週の8月15日(木)はNational Mourning Day(ムジブル・ラーマン初代大統領が暗殺された日)として、バングラデシュの公休日とされてきました(8月13日時点)。現時点で具体的なデモ活動やその他脅威に関する情報には接していませんが、旧与党関係者から、この日にダッカ市内に追悼のため国民の参集を呼びかけるなど、今後地域によっては大規模な集会等に発展する可能性は排除されません。また、上記のとおり警察の現場復帰については8月8日発足した暫定政権の最優先課題として取り組まれており、13日時点で改善の兆しがみられます。しかしながら、15日に起こり得る事態を考えると、以降の週末においても併せて注意が必要です。
つきましては、これまで同様最新の動きについて報道等を通じて確認頂くとともに、不足の事態に巻き込まれないよう、外出時においては、デモや集会等の多くの人が集まる場所への接近は避け、デモ・集会等に遭遇した場合にはすぐにその場から退避するなど自らの安全を最優先にした行動に努めてください。
バングラデシュ軍による外出禁止令の解除について
バングラデシュ軍統合広報局より、外出禁止令は8月6日午前6時で終了との発表がありました。
一方、政治状況については予断を許さず、治安情勢についても引き続き見通しの立たない状況となっておりま す。
バングラデシュの危険情報【危険レベルの引き上げ】
外務省は2024年7月21日に、バングラデシュの危険情報を全土を レベル2 に引き上げました。
これらの状況を踏まえ、バングラデシュへの不要不急の渡航は止めて下さい。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに十分な安全対策を取ってください。
在バングラデシュ日本国大使館領事班
https://www.bd.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○執務時間内(日~木曜日 9:00~17:45)※窓口業務は17:00まで
大使館(代表)880-2-2222-60010
○執務時間外(日~木曜日の上記時間以外並びに金・土曜日と祝日)
緊急電話880-961-099-8492