2022.09.01
マーシャル|新型コロナウイルスの感染拡大に伴う渡航制限措置について
●8月30日、マーシャル政府は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大に伴う渡航制限措置第42報(8月29日付)を公表しました。なお、本第42報は、マーシャルに於ける市中感染の発生・拡大を受け、8月12日に発令された公衆衛生災害事態宣言を踏まえ、マーシャル国外における感染検査の廃止等これまでの渡航制限措置の内容を大きく見直すものとなっています。
●マーシャル政府による新型コロナウイルス感染症対策については、追加情報に接し次第改めてお知らせいたします。皆様におかれましても、最新情報の入手にご留意ください。また、ユナイテッド航空便の運航状況、乗継地における制限等にも十分ご留意ください。
渡航制限措置第42報の内容
本第42報は、12日付公衆衛生災害事態宣言を受け、8月29日現在で見直された最新のものでありマーシャルへの全ての渡航者に対し以下の暫定的な出入国規制を適用する。海外からの渡航者は、セーフ・トラベル・プログラム(STP)への登録を行う必要がある。新たな入国規制に関するプロトコルの概要は以下の通り。
(1)渡航前の要件
海外からマーシャルへの渡航者は第一次接種及び適格である場合の追加接種を含むCOVID-19ワクチンの完全接種を行っていなければならない。マーシャルへの移動に際してはマスク着用及び手指の衛生管理を徹底する。
(2)マーシャル到着時
マーシャルへの入国者は到着時に迅速抗原検査が行われる。検査結果が陽性の場合、適切な治療及び5日間の自宅等における検疫隔離が課せられる。検査結果が陰性の場合、自由に行動することが可能であるが、マスクを着用しなければならない。また、到着時の検査結果が陰性であっても、その後COVID-19感染症に見られる症状が出た場合、感染検査及び(適格な場合の)治療薬の利用のために保健医療施設に報告しなければならない。マスク着用及び他の公的に求められる事項を遵守する。
(3)国境は引き続き閉鎖されており、マーシャルへの入国はSTPを通じた手続きにより行われる。
ア 給油目的のためマーシャルへ着陸する必要のある全航空機は、国家災害委員会(NDC)が承認したアマタカブア国際空港運用規定に従わなければならない。
イ 国際線によるクワジェリン−マジュロ間の空路国内移動については、2022年9月5日より再開される予定。
ウ 離島部へ渡航を予定している者は、COVID-19ワクチンの完全接種(第一次接種及び適格である場合の追加接種)が強く推奨される。COVID-19感染例が発生していない島嶼に渡航する場合、出発港で迅速抗原検査を受け、陰性でなければ渡航は出来ない。COVID-19感染例が発生している島嶼から渡航する場合、COVID-19感染症に見られる症状がある者は検査を受け、症状が回復するまで渡航を延期することが推奨される。
エ 保健・福祉省は海事作業部会と協力し、マジュロ港に寄港する漁船の乗組員に対するCOVID-19ワクチンの提供を継続する。この際、入手可能な場合には、ジョンソン・アンド・ジョンソン製ワクチンが投与される。
オ マーシャルへの食料や必需品の供給を維持するため、全てのコンテナ船及び燃油タンカーの入港が認められる。ただし、人と人との接触は厳に禁ずる。
カ 経済活動を促進する為、厳に補給目的の為にマーシャルへの寄港を必要とするクルーズ船、海軍艦船は、海事作業部会による最終評価及び技術的見解を得た後、NDCによる入港許可を申請しなければならない。
キ マーシャル保健・福祉次官、公衆衛生局及びNDCの見解に基づき、官房長官は、NDC委員長として必須サービスの提供を可能にするため、上記に定める規制に対する例外を認める権利を有する。この様な場合もWHO及び米疾病予防管理センター(CDC)が定めるガイドラインに準拠して、保健・福祉省が策定した全ての安全規定に従う。
ク 本第42報に定める規定違反については、罰金及び罰則に係る緊急命令法の定めに従う。
(4)これらは現行のCOVID-19に対する公衆衛生災害対策の一環として、マーシャル政府により導入された暫定的な渡航制限措置であり、必要に応じ内容を見直し、更新され、国民へ周知される。
第42報の現文は、下記URL(国家災害管理局(NDMO)フェイスブックページ)よりご確認ください。
URL:https://drive.google.com/file/d/1RD_1I8lAznBB-yHWMOujvHoswlygKCwm/view
在マーシャル日本国大使館