2022.07.06
ナイジェリア│誘拐に対する注意喚起
●6月29日、ナイジャー州で武装集団により、中国人3人が、また、7月2日にも、クアラ州で同様に中国人1人が、それぞれ誘拐される事案が発生しました。
●6月下旬、当地国連事務所からも、ナイジェリア国内で職員の誘拐事案が発生したとして、注意喚起がありましたほか、当地報道では、宗教関係者の誘拐被害が増えているとの報道もありました。
●つきましては、以下の本文等を参考に、被害に遭わないよう安全対策の再確認をお願いします。
1.各種誘拐事案の発生
(1)6月29日、ナイジャー州シロロ地区(カドゥナ州寄り、アブジャから約200キロ)で武装集団による襲撃事件が発生し、約50人が殺害され(民間人6人を含む)、また、同地で稼働していた4人の中国人が誘拐された。
(2)7月5日、治安当局が発表したところによれば、同2日、クワラ州シャオ地区(州都イロリンの北約10キロ)にて、同種の襲撃事案が発生し、警察官1人が殺害され、中国人1人が誘拐されたとのことです。
(3)6月下旬、当地国連事務所から、当地外交団等に対し、ナイジェリア国内で職員の誘拐事案が発生したとして、注意喚起がありました。
(4)当地報道等によれば、6月以降だけでも、以下のような宗教関係者の誘拐事案等が頻発しているとの由。
(ア)6月4日、アビア州で、武装集団が牧師とその妻を誘拐。
(イ)6月5日、オンド州で、武装集団がカトリック教会を襲撃し、40人以上を殺害。
(ウ)6月19日、カドゥナ州で、武装集団が教会を襲撃し、4人殺害し、44人誘拐。
(エ)6月22日、ソコト州で、武装集団がイスラム巡礼者21人を誘拐。
(オ)7月3日、エド州で、武装集団が2人のカトリック司祭を誘拐。
(カ)7月4日、カドゥナ州で、強盗団がカトリック司祭を誘拐。
2.主な注意事項
最新の治安情報の入手に努めるとともに、「自分は関係ない、対象とはならない」と考えず、特に、上記1(1)及び(2)のとおり、中国人を対象とした誘拐が発生していることから、誤認されたり、無用のトラブルに巻き込まれないよう、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」の安全のための三原則を心がけ、日頃から自らの安全確保に努めてください。
主な誘拐対策の注意点としては、以下のとおりです。
また、万一、被害に遭った場合や周囲に異常を発見した場合には、速やかに大使館に御一報ください。
(1)移動時
・夜間の不要不急の移動は避けること。必要がある場合は必ず二人以上で行動する。
・人混みを避ける。可能であれば、通勤等のルートを不定期に変える。
・緊急時の連絡先は常に携帯しておく。家族にも緊急時の電話番号を知らせておく。
・周囲の人に合わせた服装をする(高価な携帯電話や貴金属を露出したり、高級車に乗らない)。
・車両使用の場合、通行予定道路の安全状況を確認する。公共交通機関の利用は避ける。
・運転中は必ずドアをロックする(信号待ちや長時間の渋滞は最も危険)。
・車両内には、機関職員や治安維持部隊、人道支援団体等のメンバーであることを示すもの(旗やロゴマークなど)を載せない
(2)在宅時
・門、玄関が常に施錠されていることを確認する。
・警備員の習熟度を確認する。
・立てこもるのに安全な場所・物資を確保する(トイレ、水、食料、通信手段の確保)。
3.また,誘拐事件に関しては,以下も御参照ください。
(1)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(パンフレットは、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html に掲載。)
(2)ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル(第7話等)
(マニュアルは、http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html に掲載)
在ナイジェリア日本国大使館(領事班/警備班)
所在地:No.9, Bobo Street, Maitama, Abuja, NIGERIA.
電話:(234)(0)90-6000-9019 / 9099
(通常の電話受付時間:土日祝日を除く、08:00~12:00、13:00~17:30)
緊急電話:(234)(0)80-3629-0293
メール:visanigeria@la.mofa.go.jp