2021.12.20
ガーナ 危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
危険レベル・ポイント
【危険度】
●ブルキナファソとの国境地域並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部の国境地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
【ポイント】
●ガーナ近隣国においてイスラム過激派組織によるテロ事件が頻発しており、ブルキナファソとの国境地域並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部の国境地域にもテロの脅威が広がりつつありますので、危険レベル2を継続します。
●ノーザン州とその周辺の州では、首長権を巡る対立や部族間・政党間の対立による銃器を使用した衝突で死傷者が発生しており、一部の地域では夜間外出禁止令が発出されています。
●首都アクラやクマシ等の都市部では、外国人に対する強盗事件や窃盗事件などが頻繁に発生しているほか、外国人の誘拐事件も発生しています。また、夜間の幹線道路では、武装強盗が発生しています。
詳細
1 概況
(1)ガーナ近隣国においてイスラム過激派組織によるテロ事件が頻発しており、特に隣国のブルキナファソでは治安情勢が急激に悪化しており、ブルキナファソとの国境地域並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部の国境地域にもテロの脅威が広がりつつあります。また、ガーナ政府はイスラム過激派組織が活動するマリを含む複数国に軍を派遣しており、各国の反政府組織や国際テロ組織から報復の標的となる可能性は排除できません。
(2)ノーザン州とその周辺の州では、首長権を巡る対立や部族間・政党支持者間の対立による銃器を使用した衝突で死傷者が発生しており、一部の地域では夜間外出禁止令が発出されています。加えて、物価高などの経済状況が国民生活を圧迫し、国民の不満が高まっているとみられることから、些細な事件をきっかけに大きな衝突・混乱が発生する可能性があります。
(3)首都アクラやクマシ等の都市部では、外国人に対する強盗、強盗未遂、器物破損、住居侵入、詐欺及び襲撃事案などが頻繁に発生しているほか、外国人の誘拐事件も発生しています。また、夜間の幹線道路では、武装強盗が発生しています。
(4)これまでに、ガーナにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は発生していませんが、上記のとおり、近隣国においてイスラム過激派によるテロ事件が頻発しており、ガーナ国内でもテロ等が発生する可能性は否定できません。
このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
2 地域情勢
(1)ブルキナファソとの国境地域並びにトーゴ及びコートジボワールとの一部の国境地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
隣国のブルキナファソでは、武装集団によるテロ事件が活発化し、治安情勢が急激に悪化しています。また、ガーナの国境付近(ブルキナファソ側)でもテロ事件が発生していること、ガーナの国境管理が万全であると言い切れないことから、テロリストがガーナ側に浸透している可能性を排除できません。
つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(2)上記を除くその他地域
レベル1:十分注意してください。(継続)
ノーザン州、アッパー・イースト州、ノース・イースト州、サバンナ州、ボノ州及びオティ州では、首長権をめぐる対立や部族間・政党支持者間の対立による銃器を使用した衝突で死傷者が発生しており、一部の地域では夜間外出禁止令が発出されています。加えて、物価高などの経済状況が国民生活を圧迫し、国民の不満が高まっているとみられることから、些細な事件をきっかけに大きな衝突・混乱が発生する可能性があります。
首都アクラを含め各地において、外国人に対する強盗、強盗未遂、器物破損、住居侵入、詐欺及び襲撃事案などが多く発生しており、第二の都市クマシでは、2019年に外国人の誘拐事件が2件発生しています。また、アクラ-テマハイウェイなど幹線道路でも武装強盗が発生しています。
【夜間外出禁止令地域】
ビンビラ、パティンガ及びサボバ(ノーザン州)、ボルガタンガ(アッパー・イースト州)、ブンクプルグ及びチュレポニ(ノース・イースト州)、ボレ(サバンナ州)、ジャマンサウス(ボノ州)アラヴァニョ及びンコニャ(オティ州)
つきましては、これら地域へ渡航・滞在を予定している方は、在ガーナ日本国大使館、現地関係機関、報道等から最新情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。
3 滞在に当たっての注意
ガーナへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データも併せて参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_096.html )
滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、日本国外務省、在ガーナ日本国大使館、現地関係機関、報道等より最新の情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ガーナ日本国大使館に連絡してください。
(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
ガーナに3か月以上滞在する方は、在ガーナ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )。
3か月未満の旅行や出張等の際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時に在ガーナ日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録してください(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。
(2)銃器やナイフを使用する路上強盗が多く発生していますので、移動は徒歩を避け、可能な限りタクシー等の車両を利用してください。特に夜間の徒歩による移動は危険です。昼間でも複数で行動するなど、自身の安全対策に万全を期すこと心掛けてください。また、性犯罪も多いため、特に女性の単独行動には十分な注意が必要です。
(3)ホテル従業員になりすました犯罪も発生しているため、ホテルであっても貴重品の管理や戸締まりに十分な注意が必要です。また、外出時には手荷物は常に携行するようにしてください。
(4)日本人を含め外国人が被害となる通称「419事件」(国際詐欺事件)や、インターネットや電子メールを利用した恋愛・結婚詐欺が増加していますので、十分注意してください。
(5)ガーナでは、年間400万人のマラリア患者が発生しており、特に4月から8月にかけての雨期の時期に多くの患者が認められますので、日本でマラリア予防の対策を済ませておくことをお勧めします。さらに、日本に帰国してからマラリアを発症するケースもあるため、帰国後に発熱を認めた際は自己判断せずに感染症外来、または大学病院などを受診することを推奨します。また、医療事情により、重大な症状を呈する疾患ではヨーロッパへの搬送も考慮されるため、搬送費用、治療費を十分に考慮にいれた保険に加入してください。
(6)新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、外務省ホームページなどを通じて動向を注視してください。
4 隣国のコートジボワール、トーゴ及びブルキナファソにもそれぞれ危険情報を発出していますので、併せて留意してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ガ-ナ日本国大使館
住所:Dr.Hideyo Noguchi Street, West Cantonments,
Accra, Ghana(P.O.BOX 1637)
電話:(市外局番030)2765060、276501
国外からは(国番号233)30-2765060、2765061
FAX:(市外局番030)2762553
国外からは(国番号233)30-2762553
ホームページ:https://www.gh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html