2021.12.18
デンマーク 2021年12月17日フレデリクセン首相記者会見要旨
【ポイント】
●12月17日、デンマークの新型コロナウイルス感染症に対する新たな規制が発表されました。12月19日午前8時から来年1月16日まで、下記の規制が実施されます。
○劇場、映画館、美術館、動物園などの文化施設の閉鎖
○遊園地、チボリ公園、子ども向けアミューズメントパークなどビジネス関連施設の閉鎖
○飲食店の営業は23時まで、提供は22時で終了
○屋内での距離の確保(着席2平方m、立席4平方m)など
1 フレデリクセン首相会見・規制内容概要
12月17日、フレデリクセン首相が新型コロナウイルス感染症に関する新たな規制について記者会見を行い、エピデミック委員会の承認が得られたことから、下記の規制が、12月19日(日)午前8時から来年1月16
日まで実施されます。生活に関する概要は以下のとおりです。
(産業省プレスリリース)
https://em.dk/nyhedsarkiv/2021/december/nye-corona-tiltag-i-dansk-erhvervsliv/
※規制内容に加え、事業者への補償内容についても記載。
(文化省プレスリリース)
https://kum.dk/aktuelt/nyheder/hoej-smitte-medfoerer-nye-restriktioner-for-kultur-og-idraetslivet
(1)フレデリクセン首相の記者会見概要
●本日、コロナの1日の感染者数が11,194人になり、新たな取り組みが必要となっている。
●デンマークはコロナ対策において人命の救助、病院などの保健システムの維持、経済と職場を守ることの3点を重視し、そのために抵抗力を上げること(ワクチン接種)、入院者数を低く抑えること、感染の連鎖を絶つ、高齢者、弱者を救うという点に注力してきた。社会全体のロックダウンはしないが、オミクロン株はデルタ株と比較して非常に感染力が強いため、人との接触の機会を減らす必要があり、クリスマス時期に人と接触する場合には、家族や近しい人にのみ会うようにしてほしい。
●また、小中学校は予定通り来年1月5日に開始することを想定している。
●規制により影響を受ける人には補償を用意する。
(2)文化施設・ビジネス関連施設の閉鎖
12月19日午前8時から以下の施設が閉鎖されます。
文化関連施設
・遊技場
・劇場
・映画館
・美術館
・アートホール
・カルチャーハウス
・集会所
・国民高等学校
・動物園
・水族館
・チケットを支払った観客を伴うまたは通常は販売されるチケットを観客に無料で提供するスポーツ活動を行う場所・ビジネス関連施設
・ゲームセンター
・カジノ
・子供のアミューズメントパーク・ウォーターパーク
・遊園地、チボリ
・会議や講演会のメッセ、会議施設
(3)飲食店の規制強化
・飲食店での提供は22時で終了し、23時に閉店する
・屋内で、1人につき、着席であれば2平方メートル、立食の場合には4平方メートルを確保する
・客と接触する従業員はマスクまたはフェイスシールドを使用する(コロナパスの有無に関係なく)
・保健当局の情報を掲示し、手の消毒薬を設置する
(4)その他の規制と推奨事項
・文化・教育・スポーツ施設、自動車教習所、テイクアウェイの店、教会のミサのようにパブリックアクセスのある場所ではマスク等の着用を要求。
・小売店、教会のミサ、その他の宗教行事を屋内で実施するものは上記と同様の空間(1人につき着席で2平方メートル、立っている場合には4平方メートル)を確保することが要求される。
・長距離電車のインターシティ、インターシティ・リュンを利用する場合には、指定席券を購入しコロナパスの提示が必要。また、遠距離バスではコロナパスの提示が必要。
・職場におけるテレワークを強く推奨。
・クリスマスの時期の社会的接触を制限を推奨。
2 感染者数
12月17日(金)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数合計:感染者数合計:607,007名
●デンマーク
感染者数:600,468名(前日比+11,194名)死亡者3,054名(前日比+3名)、入院者518
名(集中治療室63名)
●フェロー諸島
感染者数:4,570名(死亡者13名、入院者5名)
●グリーンランド
感染者数:1,969名(死亡者0名、入院者1名)
<日本の水際対策強化に係るこれまで発表された措置>
(1) 水際対策強化に係る新たな措置(12月10日発表)
【いわゆるデンマークから帰国後指定場所での6日間待機が必要となる措置】
(外務省ホームページ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C156.html
(水際強化措置に係る指定国・地域一覧(令和3年12月10日時点))
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdf2/1210_list.pdf
(厚生労働省ホームページ:日本に入国・帰国する際に必要となるもの)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
(問い合わせ窓口)
●厚生労働省新型コロナウイルス感染症相談窓口(検疫の強化)
日本国内から:0120-565-653
海外から:+81-3-3595-2176(日本語、英語、中国語、韓国語に対応)
●出入国在留管理庁(入国拒否、日本への再入国)
電話:(代表)03-3580-4111(内線4446、4447)
<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>日本人の帰国者を含む全ての日本への
入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。
(厚生労働省の検査証明書フォーマット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3
※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。
(「検査証明書の確認について(本邦渡航予定者Q&A)」・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)
https://coronasmitte.dk/
(同:英語)
https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
<当館からのお願い>
●現在、当館では感染症予防対策の一環として、領事待合室に1度に入室できる方の数を1組ごとに制限しております。係員が順番にご案内いたしますので、それまでロビーでお待ちいただく場合があります。
また、来館時にサーマルカメラにて、非接触型の検温を行っております。体温が著しく高いと認められた方には入館をご遠慮いただく場合がありますので、ご理解の上、ご協力をよろしくお願いいたします。
●在留届を提出されている方で、日本に帰国(一時帰国を除く)された方は、「帰国者全員の氏名、帰国日」をご記入の上、当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。
詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html
●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事班
電 話:3311-3344
(閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp