2021.10.14
ブルガリア ソフィア市臨時感染拡大予防措置導入(2021年10月14日~)
【ポイント】
●ブルガリア国内で現在最も感染拡大が深刻な地域の一つであるソフィア市が、先日先行して実施したガブロヴォ県等と同様に、国の規制より厳しい独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。
●10月13日発表のブルガリア国内の新規感染者数3,469名(2日連続3千人超えは4月8日以来)、新規死者数93名、陽性率19.29%(19%超えは4月8日以来)。
●全国28地域のうち、8地域がダークレッドゾーン、16地域がレッドゾーン。
●過去7日間の死者数586名。人口100万人あたりの過去7日間の死者数世界ワースト5位。
●人口100万人あたりの累計死者数世界ワースト5位。
【本文】
○ブルガリア国内で最も感染拡大が深刻な地域の一つであり、10月13日現在、ダークレッドゾーン(過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数が500人以上)のソフィア市は、国の規制より厳しい独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。
<規制実施期間>
10月14日から(ソフィア市保健局長令には明示的な終了時期の記載なし。感染状況に応じて規制内容を変更するとの記載のみ)
<規制内容>
(1)出席を伴う集団課外活動、並びに、法人・個人が運営する語学センター、学習センター、及びその他の教育関連センターの対面式クラスは一時中止。自己啓発のための支援センターにおける対面式の活動は一時中止。
(2)感染率が増加した場合、学校運営者はローテーション制学習への切り替えを行う。
(3)大会・会議系イベント、セミナー、展覧会、及び同種の出席を伴う公共イベントは一時中止。
(4)文化行事及び娯楽行事(劇、映画、舞台行事、コンサート、舞踏活動、創作・音楽芸術)は、会場屋内キャパシティの使用上限30%、着席用座席のみの使用とし(着席は1席おき)、最低1.5メートルの物理的距離の確保、マスク着用を条件に許可。
(5)博物館、美術館の訪問は、1人当たり8平方メートルの空間、及び最低1.5メートルの物理的距離を確保し、従業員及び訪問者がマスクを着用することを条件に許可される。
(6)全ての集団及び個人のトレーニング的性質及び競技的性質を伴うスポーツイベントは、年齢、屋内外問わず、無観客で開催する。
(7)ダンス及び音楽のセンター、スクール、その他の施設への訪問は一時中止。
(8)特別に手配された交通手段を伴う団体観光旅行、及び観光名所の団体訪問は一時中止。
(9)未成年者は、親、保護者、またはその他の大人の付き添いがある場合のみ、モールを含むショッピングセンターへの訪問を許可。
(10)チームビルディング、及び職場におけるその他の同種の性質の組織的な集団行事は一時中止。
(11)コンクール、及び試験は、部屋のキャパシティの使用上限30%(かつ最大30人までの参加)、最低1.5メートルの物理的距離の確保、及び全ての参加者のマスク着用を条件に実施を許可。
(12)屋外における大規模公共イベントの開催は禁止(祝賀行事、フェア、フェスティバル等)。
(13)観光法第124条で規定される飲食店及び娯楽施設、並びにゲームセンター、カジノは、営業時間午前7時から午後11時まで、テーブル同士のいすの背もたれの間の距離1.5メートルの確保、1テーブル最大6名、従業員がマスク着用の場合のみ、訪問を許可。
(14)プライベートの性質を有する集まり(洗礼式、結婚式等)は、屋内は15名以下、屋外は25名以下の参加者での開催を許可。
(15)フィットネスセンターの利用は、各部屋のキャパシティの使用上限30%、最低1.5メートルの物理的距離の確保、及び従業員のマスク着用を条件に実施を許可。
(16)スポーツセンター、スポーツクラブ、スイミングプール、及び複合施設の利用は、個人スポーツの場合のみとし、キャパシティの使用上限30%、最低1.5メートルの物理的距離の確保を条件に許可。屋内のチームスポーツは一時中止とし、登録されたプロ選手のトレーニング及び競技は例外とする。
(17)療養目的のスパ施設、スパセンター、ウェルネスセンター、及び海洋療法施設の利用は、キャパシティの使用上限30%、最低1.5メートル物理的距離の確保、施術のためのマスクの着用、可能な限り各利用者が個別で施設利用出来るようスケジュールを調整することを条件に許可。
(18)全ての市場、商店街、バザールでは、移動は一方通行のみとし、訪問者間の最低1.5メートルの距離を確保する。従業及び訪問者はマスク着用が義務づけられる。
(19)この指令により活動が許可されている商業施設、行政施設、及びその他の市民へのサービスを提供する施設の全てのオーナーまたは運営者(個人・法人を問わず)は、施設内における1人あたり3平方メートルの空間を確保できるよう訪問者を調整。
(20)全ての雇用者は、可能な場合には、個々の業務の性質及び可能性に応じて、従業員の業務をリモート形態にする。リモートが不可能な場合は、雇用者は、職場において、フィルター、消毒、換気、従業員の衛生に関する指示書等の感染拡大予防措置を導入し、従業員や外部の者が感染しないようにする。
(21)屋内の公共の場ではマスク着用を義務とする。飲食店の顧客、屋内外でスポーツをしている者、スピーチを行っている会議参加者、テレビ番組のプレゼンター及びゲストは、1.5メートルの距離が確保されている場合、及びアクリル板のパーテーションで仕切られている場合は、例外とする。
(22)医療施設への面会は、一時中止とする。
(23)社会福祉サービスを提供する専門施設、及び子どもや高齢者のための住宅型施設における面会は、一時中止とする。
(24)上記(4)、(5)、(13)、(15)、(16)に規定された措置のうち、各施設のキャパシティの使用上限、人数の制限、午前7時から午後11時までの時間制限については、次の条件を満たす場合、適用されない。
ア 各施設ないしはイベントのスタッフの100%が、ワクチン接種を完了した、新型コロナウイルスから回復した、または、施設(イベント)に入る前に行われた検査の陰性結果を持っていることが、保健大臣令で定められた書類により証明できる。
イ 施設管理者またはイベントの運営者が、各施設やイベントの入場者について、次の要件を満たした者のみの入場を認めることを決定し、そのために必要な措置を講じる:
(ア)ワクチン接種を完了した、または、新型コロナウイルスから回復したことが保健大臣令で定められた書類により証明できる者
(イ)入場72時間前以降に実施したPCR検査、または入場48時間前以降に実施した簡易抗原検査の陰性結果を保健大臣令で定められた書類により証明できる者
(25)上記(24)の規定に従う施設管理者またはイベント運営者は、その決定をソフィア市保健局に事前に通知することとする。
ソフィア市保健局長令の原文はこちら→ https://srzi.bg/uploads//pages/Nachalna_stranica/1.Novini/RD_01_343_12_10_21.pdf
○ブルガリア国内の最近の感染状況特記事項(当館取りまとめ)
・10月13日、2日連続で新規感染者数が3千名超え(4月8日以来188日ぶり)
・同日、ヴィディン県で新規感染者数が過去最多を記録
・同日、陽性率が19%超え(4月8日以来)
○10月13日(水)時点のブルガリア国内の感染状況(ブルガリア保健省発表統計)
検査数 17,981件
陽性率 19.29%
感染者累計 527,802名(前日比+3,469名)
死者累計 21,906名(前日比+93名)
治癒累計 451,831名(前日比+1,169名)
アクティブケース 54,065件
入院中 5,646名(前日比+141名)
集中治療中 485名(前日比+13名)
感染医療従事者累計 14,878名(前日比+51名)
ワクチン接種累計 2,601,548回(前日比+7,669回)
ワクチン2回接種済み累計 1,369,817名(前日比+4,729名)
ブースター接種者累計 5,669名(前日比+677名)
○ブルガリア各地の過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数(10月13日時点:当館取りまとめ)
全国平均 :429.1
<レベル4(ダークレッドゾーン:500以上):8地域>
ガブロヴォ :722.4
ペルニック :710.9
ヴィディン :691.6
モンタナ :655.1
キュステンディル :593.2
ソフィア市 :560.7
スリヴェン :551.1
ソフィア県 :550.2
<レベル3(レッドゾーン:250~500):16地域>
ヤンボル :485.5
ヴァルナ :480.4
ブラゴエフグラド :464.0
スタラ・ザゴラ :462.6
ドブリッチ :434.9
プロブディフ :379.0
ルセ :374.9
ヴラツァ :352.8
ヴェリコ・タルノヴォ:352.4
ロベチ :338.2
タルゴヴィシテ :330.6
ブルガス :325.2
シリストラ :311.1
ラズグラッド :276.6
パザルジク :252.2
シューメン :250.6
<レベル2(オレンジゾーン:100~250):4地域>
スモリャン :246.2
ハスコヴォ :228.9
プレーヴェン :200.4
カルジャリ :117.1
○統計サイト「Our World in Data」によると、10月12日時点で、ブルガリアは、人口100万人当たりの過去7日間の平均死者数で世界5位、人口100万人当たりの累計死者数で世界5位です。出典はこちら→ https://ourworldindata.org/grapher/covid-deaths-daily-vs-total-per-million?tab=table&time=2021-10-12
○当館ツイッター(日本語)では、新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表、死者の男女年代別内訳を毎日掲載しています→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria
○日々の感染状況の確認はブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイトもご利用ください(当館が利用しているデータの出典元です)→ https://coronavirus.bg/
○欧州域内の感染状況(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea
○現在日本で実施中の水際対策の詳細(厚生労働省HP)→ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
○ブルガリアの現在の入国規制(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html
○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、当館領事メールをその都度掲載しています。これまでに当館が配信した領事メールの確認にご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen
○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)
e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp
HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html