2021.12.03
デンマーク)ドバイ空港、ドーハ空港から入国する者はすべて検査を実施
【ポイント】
●12月1日、フレデリクセン首相等は変異株及びワクチン接種強化の取組に関して記者会見を行いました。
○ワクチン接種のペースを加速させ、2回目接種から6ヶ月以内に3回目の接種を受けることを目標とする。
○12月1日時点でデンマークでは7件のオミクロン株を確認。
○アフリカ南部の国からの入国者が多いドバイ、ドーハ空港からデンマークへ入国する者はすべて検査を行う。
○PCR検査は濃厚接触者、抗原検査で陽性である者が受けるべきで、すべての人がPCR検査を受ける必要はない。
○5歳から11歳までの子どもへのワクチン接種を開始しており、招待状が来たらできるだけ早く接種していただきたい。
1 フレデリクセン首相記者会見概要
12月1日、フレデリクセン首相等は変異株及びデンマークにおけるワクチン接種強化の取組に関する記者会見を行いました。概要は以下のとおりです。
(1)フレデリクセン首相発言概要
●オミクロン株が世界的に拡大する中で、できるだけ感染の拡大を遅くすることが重要であり、そのためにはワクチン接種のペースを加速させることが重要。
●12月中旬から、現在のワクチン接種体制の2倍にあたる、1週間に50万人へのワクチンを接種行うことを目標とする。2回目接種してから6ヶ月以内に3回目の接種をしてもらうことを目標としている。1,2回目の接種を終了していない人、3回目の接種の招待をもらった人はできるだけ早く予約して接種をしてほしい。
●(ワクチン接種の義務化を考えていないかについて問われたのに対し)ワクチンを接種するかどうかは個々人の判断によるものとする。
●12月1日時点で7件のオミクロン感染者が確認されている。オミクロン株については未だ解明されていない点が多いが、ワクチンの効果があるため、まだワクチンを接種していない人へのワクチン接種や3回目のワクチン接種を加速する必要がある。
(2)ホイニケ保健大臣発言概要
●12月1日のコロナへの感染者数は5120人で過去最高を記録した。今後も感染者数が増加することが見込まれる。
●我々の戦略としてはオミクロン株への感染拡大をできるだけ遅らせること。そのためには、ワクチン接種率を上げることである。現時点で、オミクロン株への感染件数は7件であり、すべて渡航に関係する人あるいは、渡航した人の濃厚接触者である。また、その他に感染の疑いがあるため検査結果を待ちの件数が16件ある。
●また、外国からデンマークに来る飛行機については、アフリカ南部の国からの入国者が多いドバイ(Dubai International Airport)及びドーハ(Hamad International Airport)の空港からの飛行機を利用してデンマークに入国する人はすべて検査を行うこととした。
●PCRテストの検査能力を強化しているが、PCRテストを賢く使う必要がある。症状がある、濃厚接触者である、抗体検査で陽性である人が受けるべきで、すべての人がPCRテストを受ける必要はない。
●5歳から11歳までの子供へのワクチン接種も開始しており、招待状が来たらできるだけ早く接種していただきたい。
(3)ウルム国立血清学研究所長
●オミクロン株は現在デンマークで感染が拡大しているデルタ株より感染速度が速い。
●今後どれくらいアフリカ、欧州で拡大するかを確認し、どれくらい感染力が高いかを知ることになる。
●オミクロン株がワクチンに対し違う反応をすることも確認しているが、ワクチンが引き続き有効であるということは確かである。
2 感染者数
12月2日(木)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数合計:感染者数合計:502,345名
●デンマーク
感染者数:497,201名(前日比+4,680名)死亡者2,912名(前日比+3名)、入院者427名
(集中治療室57名)
●フェロー諸島
感染者数:3,688名(死亡者13名、入院者2名)
●グリーンランド
感染者数:1,456名(死亡者0名、入院者1名)
<日本の水際対策強化に係るこれまで発表された措置>
(1) 水際対策強化に係る新たな措置(20)
【いわゆるデンマークから帰国後指定場所での3日間待機が必要となる措置】
令和3年11月30日より実施
下記の「水際対策強化に係る新たな措置(19)(18)」が令和3年12月31日まで停止されます。
外務省ホームページ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000656.html
措置概要について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html
査証申請について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page22_003381.html
出入国在留管理庁ホームページ
https://www.moj.go.jp/isa/content/001347330.pdf
(2)水際対策強化に係る新たな措置(19)※12月31日まで停止
【いわゆる日本入国後の待機期間が3日間に短縮され外国人が新規入国できる措置】
令和3年11月8日より実施
厚生労働省ホームページ(制度概要や申請方法など)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00318.html
外務省ホームページ
措置概要について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html
査証申請について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page22_003381.html
出入国在留管理庁ホームページ
http://www.moj.go.jp/isa/hisho06_00099.html
http://www.moj.go.jp/isa/content/001347330.pdf
(3)水際対策強化に係る新たな措置(18)※12月31日まで停止
【いわゆる有効なワクチン接種証明書所持者の待機期間が10日間に短縮される措置】
令和3年10月1日より実施
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100238893.pdf
<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や日本入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。
(厚生労働省の検査証明書フォーマット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3
※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。
(「検査証明書の確認について(厚生労働省Q&A)」)
https://www.mhlw.go.jp/content/000825073.pdf
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)
https://coronasmitte.dk/
(同:英語)
https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事班
電 話:3311-3344
(閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp