2021.11.02
インドにおける大気汚染に関する注意喚起
●インドにおける大気汚染状況は、今後、極めて深刻な状況となっていくことが予想されます。
●深刻な大気汚染により新型コロナウイルス感染症の症状を重症化させるリスクが高まるとの指摘が多くされていますので、一層の感染予防措置等の実施に努めてください。
1 インドにおける大気汚染について
インドでは、例年、雨期が終わり気温の低下する10月頃から1月下旬頃まで大気汚染が顕著となる傾向にあります。デリーにおける最近の大気汚染状況は当地米国大使館が測定しているリアルタイムでのPM2.5の観測結果(米国式の大気質指数(AQI))で10月下旬以降、連日のように6段階で4段階目の「有害」を記録し続けており、今後、目視でも風景が白く霞みがかっているなど、極めて深刻な状況となってくることが予想されます。
特に昨今は、新型コロナウイルスによる肺炎のリスクもあり、仮に大気汚染時に新型コロナウイルスに感染すると重症化するおそれがあるとされています。
2 一般的な対策
在留邦人の皆様におかれましては、下記4等により大気の汚染状況について情報を入手いただくとともに、汚染が深刻な時には以下のような対策をご検討ください。
(1)不要不急の外出を控える。屋外での長時間活動は控える。
(2)外出時にはN95マスクを隙間なく着用する。(「N95」という規格を満たしたマスクは、PM2.5を95%以上遮断する。)
(3)汚染が酷くなる傾向にある朝夕に窓を開放しない。
(4)屋内では常時空気清浄機を使用し、フィルターの清掃・交換をこまめに行う。
3 新型コロナウイルスの予防対策
深刻な大気汚染により新型コロナウイルス感染症の症状を重度化させるリスクが高まるとの指摘が多くされています。以下の当館からの「皆さまへのお願い」もご参照いただきつつ、一層の感染予防措置等の実施に努めていただくようお願いします。
また、新型コロナウイルスの予防には、いわゆる3密「密集・密接・密閉」の回避を心がけることが重要であることから、汚染が深刻でない日中の時間帯などで換気をする、換気扇を適切に活用する等、それぞれが可能な範囲での換気の確保に努めていただくようお願いします。
(当館ホームページ「新型コロナウイルス感染症に関する皆さまへのお願い」)
https://www.in.emb-japan.go.jp/files/100188620.pdf
4 デリーの大気質関連情報サイト
(1)インド地球科学省熱帯気象研究所 大気質気象予測研究システム(SAFAR)
デリー市内及び周辺(ノイダおよびグルガオン)の計11か所の観測点における、各種大気汚染物質(PM10、PM2.5等)の当日の測定値および、翌日、3日後の予測値が表示されます。
http://safar.tropmet.res.in/
(2)デリー準州政府汚染制御委員会(DPCC)によるリアルタイム大気質データ
デリー市内計26か所の観測点における、各種大気汚染物質(PM10、PM2.5等)の測定値が表示されます。
http://www.dpccairdata.com/dpccairdata/display/index.php
(3)当地アメリカ大使館及び各総領事館のリアルタイム大気質データ
インド国内5都市(デリー、ハイデラバード、コルカタ、チェンナイ、ムンバイ)の米国在外公館におけるPM2.5の観測結果が、アメリカ式の大気質指数(AQI)で表示されます。
http://clonewdelhi.com/custom/AQI/missionindiaaqi.php#
(以下のサイトで、アメリカ式AQIからPM2.5濃度への変換が可能)
https://www.airnow.gov/aqi/aqi-basics/
○在インド日本国大使館ホームページ「大気汚染関連情報」
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/pollution_info.html
○環境省ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/attach/faq.pdf
(お問合せ先)
在インド日本国大使館
電話:+91-(0)11-4610-4610(代表)
メールアドレス:
○領事関連事項 jpemb-cons@nd.mofa.go.jp
○配偶者等が外国籍の場合の日本入国査証に関することなど jpemb-visa@nd.mofa.go.jp