2021.09.02
マダガスカルにおける肺ペストの発生について
【ポイント】
●報道によれば、ARIVONIMAMO(首都中心部から約50km西)において肺ペストの発生が報告され、同地区は封鎖されています。
●9月2日現在6名が死亡し、22名が入院中です。
●ネズミがいるような不衛生な場所へは行かないこと、ノミに刺されないよう注意することが重要です。
●肺ペストが流行している地域には立ち入らないでください。
【本文】
マダガスカルでは8月から翌年4月までの間、ペストの流行期になります。今年は、ARIVONIMAMO地区(首都中心部から約50km西)において8月25日に肺ペストの発生が報告され、直近3日間は新規の感染者は報告されていませんが、9月2日現在で6人が死亡し、22人が入院中です。現在同地区は検問が設置され、封鎖されています。
ペストはペスト菌による感染症で、ペスト菌に感染したネズミに寄生しているノミが媒介します。ネズミがいるような不衛生な場所へは行かないこと、ノミに刺されないよう注意することが重要です。また、肺に感染すると患者の咳によって、人から人へうつります。肺ペストが流行している地域には立ち入らないでください。肺ペストは早期に治療を開始することで治癒が可能な病気ですが、治療しなかった場合の致死率は100%です。突然の発熱、頭痛、悪寒、激しい倦怠感、リンパ節腫脹、血痰を伴う咳などの症状が見られた場合には、直ちに信頼のおける医療機関で受診してください。
今後も新聞、ニュース、インターネット等からの情報収集に努めていただき、自らの身体の安全の確保に留意してください。
◎ペスト情報HP:
厚生労働省検疫所FORTH 感染症についての情報 ペスト
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name37.html
【問い合わせ先】
在マダガスカル日本国大使館領事班
代表電話:+261(0)20-22-493-57
緊急電話:+261(0)32-07-072-11(※開館時間外に緊急でお困りの方)
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