2021.08.14
ノルウェー 入国規制措置の変更と一部緩和(2021年8月15日~)
●13日、ホイエ保健介護相他は記者会見を行い、現状の社会再開計画の第3段階を18歳以上のすべての成人が一回目のワクチン接種を終えてから3週間後まで継続すること及び学生・未成年者に対する規制緩和措置等を発表したところ、その概要は以下のとおりです。
1 現状分析
ホイエ保健介護相は「今週、18歳以上の大多数の者が(1回目の)ワクチン接種を受けた。このことは、大多数の者が、これから3週間後には、深刻な病気や死亡から十分に守られることを意味する。これまで以上に社会を開く前に、18歳以上のすべての者が守られる状態にしたいと考える。(来週多くの学校が再開することで感染拡大が予想されるが)今後3週間、感染爆発が起こらないよう感染を低く抑えるよう注意しなければならない」旨述べた。
2 16歳及び17歳のワクチン接種の可能性
(1)ノルウェーはポーランドから100万回の追加ワクチン(モデルナ)を購入するため、ノルウェー国内のワクチン接種状況は今後数週間でさらに加速する。このことは、当初の計画よりも、成人が(予定より)2~3週間早期にワクチン接種を完了することを意味する。
(2)ホイエ保健介護相は、「このことは、今秋の感染拡大が懸念される中で大きな利点となる。また、16歳及び17歳の未成年に対するワクチン接種要否の最終決定を加速化できる。」旨述べた。
(3)政府は当初予定していた9月中ではなく、8月中に16歳及び17歳の未成年に対するワクチン接種要否の決定を下すことになる。
(4)ノルウェー公衆保健研究所(FHI)は、ワクチン接種対象を12歳まで拡大すべきかについても検討している。
3 授業の際の学生に対する距離要件の免除
今般、ノルウェー保健局及びノルウェー公衆保健研究所(FHI)の助言に基づき、授業に際して学生は距離をとる要件から免除される。これに関し、アーサイム研究高等教育相は、「この措置により、学生が、教室で直接会って、肩を並べて座ることができるようになる」旨述べた。これは当初の計画では社会再開計画第4段階で実施される予定であった。
4 入国規制措置の変更
(1)ノルウェーに所在する教育研究機関にて博士課程への入学許可を得ている者は、8月15日零時から、ノルウェーへ入国することができる。
(2)右は、第三国から入国する者と同様の検査及び自己隔離要件に従わなければならない。
5 入国前及び入国時要件の一部緩和
ノルウェー政府は、共同居住の未成年や小中学校に通う未成年を対象に以下の通り入国前及び入国時要件の一部緩和を行う。右緩和は8月15日午前0時から適用される。
(1)親と過ごすため、ノルウェーに入国する18歳未満の未成年者はノルウェー入国前検査を免除される。
(2)親と過ごすため、ノルウェーに入国する12歳以上18歳未満の未成年者は、ノルウェー入国時から丸3日後から丸5日後の間にPCR検査を受けることを条件に、ノルウェー入国時からの自己隔離を免除される。
(3)国境を越えて小中学校へ通学をする12歳以上の未成年者は、国境での入国時の検査を免除されるが、7日ごとに検査を受けなければならない。
(4)親と過ごすため、国境を越えて小中学校へ通学する12歳未満の未成年者は、国境での入国時の検査及び7日ごとの検査を免除される。
6 その他詳細は、以下関連プレスリリースにてご確認ください。
(1)社会再開計画の第3段階継続に関する発表(8月13日付)
https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/innforer-trinn-nar-alle-voksne-er-beskyttet/id2867534/
(2)未成年者に対する入国前及び入国時要件の一部緩和に関する発表(8月13日付)
https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/regjeringen-letter-pa-regler-for-grensepasseringer-for-barn/id2867533/
【発信元】
在ノルウェー日本国大使館 領事班
電 話: (+47)2201-2900
メール: ryouji@os.mofa.go.jp