2021.07.09
オランダ EUデジタル新型コロナ証明書(EU Digital COVID Certificate)の運用開始に関する情報提供
7月1日(木)、オランダ政府は、EUデジタル新型コロナ証明書(EU Digital COVID Certificate)の運用開始について、プレスリリース等を発出しているところ、以下のとおり、御参考までにお知らせします。
なお、EUデジタル新型コロナ証明書は、(1)ワクチン接種、(2)陰性の検査結果、(3)感染からの回復(免疫獲得)を証明するものであり、EU市民及び居住者に対して各国の保健当局等から発行され、全EU加盟国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー及びスイスで有効となるものです。オランダ政府のプレスリリースによれば、原則として、EUデジタル新型コロナ証明書を保有する者は、欧州内を自由に旅行することができるものの、加盟国が追加的な条件を課す場合もあり、旅行者は、目的地においてどのようなルールが適用されるかを、渡航前に確認するよう推奨しています
(各国の入国の条件は、下記のリンクで確認することができます。
https://www.nederlandwereldwijd.nl/documenten/vragen-en-antwoorden/welke-landen-hebben-welke-kleurcode )。
また、日本の外務省が発出している欧州域内の感染症危険情報については、以下のページ( https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/ )からご確認ください。
【参考】
●EUデジタル新型コロナ証明書に関するFAQ
https://coronacheck.nl/en/faq
●オランダへ渡航する際に適用されるルールに関する情報
https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/visiting-the-netherlands-from-abroad/checklist-entry
1 ワクチン接種証明の取得方法
(1)2021年7月1日(木)から、オランダのワクチン接種プログラムにおいて、新型コロナワクチン接種を受けたすべての人が、以下の方法により、ワクチン接種証明を取得することが可能。なお、7月10日(土)以降の取得については、ワクチン接種から14日間の待機期間を設定。
ア CoronaCheckアプリによる取得
・オランダのワクチン接種プログラムにおいて、ワクチン接種を受けた者は、CoronaCheckアプリ上で、ワクチン接種証明を取得可能(ただし、現時点では、DigiD(※DigiDの取得は、専用ページ( https://www.digid.nl/en )で可能)を取得している者のみ利用可能)。
・なお、7月中には、CoronaCheckアプリは、紙でのEUデジタル新型コロナ証明書に含まれるQRコードがアップロードできるようアップデートされ、希望により、デジタルな方法での証明書を作成することが可能となる予定。
イ その他の取得方法
DigiDを取得していない場合、EUデジタル新型コロナ証明書の紙による発行(郵送での送付)が可能。この場合、紙による発行のため、オランダ外務省( https://www.nederlandwereldwijd.nl/contact/contact-met-het-24-7-bz-contactcenter )へ連絡、若しくは、0800-1351の番号へ電話をする。
(2)EU以外の第三国でEMA(欧州医薬品庁)もしくはWHO(世界保健機関)が承認したワクチンを接種した上で、オランダ国内に居住し、そのワクチン接種提供者のワクチン接種証明を示すことができる場合のEUデジタル新型コロナ証明書の発行
オランダにおいて、EUデジタル新型コロナ証明書が取得可能となる予定だが、現在、保健・福祉・スポーツ省は、これに係る手続きを検討している。詳細決定次第、改めて通知される。
(3)第三国の保健当局により発行されたワクチン接種証明のオランダでの取扱い(ワクチン接種を条件とした、EU・シェンゲン域外のハイリスク地域からの渡航禁止措置の解除)
2021年7月1日(木)から、オランダ当局は、懸念される変異株により、非常にハイリスクであると指定された国からの渡航を除き、EU・シェンゲン域外のハイリスク国(オランダの渡航勧告上、「オレンジ」に指定されている国)からのオランダへの渡航を認める。この場合、署名されたワクチン接種申告書及び基準を満たす第三国の当局が発行したワクチン接種証明書を提示しなければならない。
(注)有効と認められるワクチン接種証明書の条件については、以下をご確認ください。
https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/visiting-the-netherlands-from-abroad/exemptions-to-the-entry-ban/requirements-for-proof-of-vaccination-issued-outside-the-eu
●ワクチン接種申告書
https://www.government.nl/documents/publications/2021/07/01/vaccine-declaration-covid-19
2 旅行のための検査証明の取得方法
専用ページ( https://www.rijksoverheid.nl/onderwerpen/coronavirus-covid-19/reizen-en-vakantie/reizen-buitenland/gratis-coronatest-voor-reizigers-in-juli-en-augustus-2021 )(蘭語)から予約等が可能。なお、7月と8月に行われる検査は、無料で実施される。
3 回復証明の取得方法
CoronaCheckアプリのアップデートにより、新型コロナに感染した者は、アプリ上で、回復証明を作成できる。
現時点では、GGDで実施されたPCR検査結果が陽性であることが必要。陽性の検査結果は、最短で12日以降、最長で180日以内のものでなければならない。DigiDを取得していない場合、EUデジタル新型コロナ証明書の紙による発行(郵送での送付)が可能。紙での発行のためには、オランダ外務省( https://www.nederlandwereldwijd.nl/contact/contact-met-het-24-7-bz-contactcenter )へ連絡、若しくは、0800-1351の番号へ電話をする。なお、他のEU諸国の保健当局が発行する回復証明書を所持する場合、その回復証明は有効となる。
4 CoronaCheckアプリヘルプデスク
アプリを通じて、証明書を取得できなかった場合、ヘルプデスク(電話番号0800-1421または coronacheck.nl )に連絡できる。
5 オランダ渡航に際しての陰性の検査結果の提示及び自主隔離の扱い(日本は、本日(7月9日(金))現在、安全国(以下※をご参照ください。)に指定されているため、自主隔離及び陰性の検査結果の提示は求められておりません。)
(1)自主隔離の要請
・EU内のハイリスク地域から渡航する場合、陰性の検査結果、ワクチン証明又は回復証明(EUデジタル新型コロナ証明書を含む)を提示できる場合には、到着後の自己隔離は不要となる。
・EU外のハイリスク地域から渡航する場合、陰性の検査結果又はワクチン証明を提示できる場合には、到着後の自主隔離は不要となる。回復証明では、自主隔離の要請を免除することはできない。
・非常にハイリスクな地域(以下※をご参照ください。)から渡航する場合、ワクチン接種証明又は回復証明の有無にかかわらず、自主隔離義務は引き続き適用される。
(※)安全国と非常にハイリスクな地域(国)のリスト
https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/visiting-the-netherlands-from-abroad/checklist-entry
(2)検査結果の提示
・EU内のハイリスク地域から渡航する場合、ワクチン接種証明又は回復証明(EUデジタル新型コロナ証明書を含む)を提示できる場合には、陰性の検査結果の提示は不要となる。
・EU外のハイリスク地域から渡航する場合、ワクチン接種証明を所持している場合には、陰性の検査結果を提示は不要となる。回復証明では、陰性の検査結果の要求を免除しない。
・非常にハイリスクな地域から渡航する場合、ワクチン接種証明又は回復証明の有無にかかわらず、検査結果提示義務は引き続き適用される。
在オランダ日本国大使館
電話番号: +31-(0)70-3469544
Eメールアドレス: consul@hg.mofa.go.jp
ホームページ: https://www.nl.emb-japan.go.jp/indexj.html