2021.07.04
デンマーク外務省の渡航勧告の改定(2021年7月3日~)
【ポイント】
●デンマーク外務省が渡航勧告を改訂しました。7月3日から適用されます。
○より多くのEU圏外の第三国からデンマークへの入国が可能に。
○一方、新型コロナウイルス変異株の流行国がより多く赤色に指定。
○日本は引き続きオレンジ斜線付の国となり、日本からの渡航者に適用される制限に変更なし。
○欧州サッカー選手権が行われるアゼルバイジャンからの入国者への規制が緩和。
●デンマークで行われるクイックテストはEUコロナパスに表示されず。
1 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
デンマーク外務省は7月3日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き斜線付オレンジの国(感染リスクではなく当該国の入国制限によりデンマークからの渡航が困難もしくは不可能な国)に分類され、日本からデンマークへの旅行者の入国が許可されることになります。日本からは承認に値する目的なしでデンマークへの入国が可能であり、入国後の隔離やフライト搭乗前の陰性結果提示義務も免除されます。
ただし、日本からデンマークに渡航する方のうちデンマークに居住していない方(例:旅行者やビジネス出張者)は、入国時に、入国72時間前までに受けたPCR検査の陰性結果、または入国48時間前までに受けた抗原検査の陰性結果の提示が求められますのでご注意ください。
なお、デンマーク在住者の方についても、乗り継ぎ便を利用される場合、経由 国や利用航空会社によっては、日本出発前の陰性結果の提示を義務づけている 場合がありますので、経由国の日本大使館HPや各ご利用航空会社などで最新 の状況を確認するようご注意下さい
概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=FC7F8A8E-6C69-470A-8EF0-6D18C5176518
(1)7月3日(土)16時から適用される渡航勧告の変更概要
(EU/シェンゲン域内の国・地域)
●緑になる国と地域
緑国:ラトビア、オランダ、エストニア、ハンガリー
黄色国の緑の地域:スペインのナバラ地方とバスク地方
●黄色になる国と地域
黄色国:キプロス
黄色の地域:スペインのカタルーニャ、メリリャ、バレンシアの各地域
●大幅な入国制限のため、斜線付オレンジになる国と地域
網掛けのオレンジ色の国:なし
網掛けのオレンジ色の地域:フランス海外県レユニオン
●赤色になる国と地域
赤色の地域:フランスの海外領土フランス領ギアナ
(EU /シェンゲン圏以外の国と地域)
●緑色になる国と地域:なし
●黄色になる国と地域
黄色国:ボスニア・ヘルツェゴビナ、ヨルダン、コソボ、モルドバ、モンテネグロ
●大幅な入国制限のため、斜線付オレンジになる国と地域
斜線付オレンジ色の国:アルメニア、アゼルバイジャン、ブルネイ、カナダ、カタール
●オレンジ色になる国と地域
黄色、斜線付オレンジ、赤のいずれでもない、その他の第三国。
●赤色になる国と地域
赤国:ロシア、チリ、スリナム、ウルグアイ、コロンビア、パラグアイ、アルゼンチン、コスタリカ、パナマ、ナミビア
赤色の地域と都市部
イギリス:スコットランド、イングランドの北西部、北東部、ヨークシャーとハンバーの各地域。
フランス:フランス県フランス領ギニア
なお、日本は引き続きオレンジ斜線付の国となります。
EUおよびシェンゲン圏内の国・地域の渡航勧告はをまとめた地図はこちら
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
オレンジ色の国や地域への渡航中止を勧告されていない職業旅行者、ワクチン接種者、既往感染者、その同伴者の子供には、特別なルールが適用される。海外旅行の際のアドバイスやルールについてはこちら
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
(2)サッカー欧州選手権について
●アゼルバイジャンのリスク評価をオレンジから黄色に変更することを決定した。これにより、特に7月3日16時以降、アゼルバイジャンからの帰国時に隔離が必要ではなくなる。
●アゼルバイジャンから帰国したデンマークのサッカーファンにとって、隔離しなくて良いというのは朗報である。ただし、帰国後にCOVID-19検査を受ける必要がある。
●ワクチン接種を完了した人や過去に感染した人は、すでに帰国後の検査義務が免除されている。詳しくはこちら
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=BBFA241F-6971-403F-9600-D1704217ECBC
(3)クイックテスト(lyntest)がEUのコロナパスに表示されない場合がある
●7月1日、欧州のコロナパス(EUデジタルCOVID証明書)が稼動した。残念ながら、デンマークのアプリのEU表示では、すべてのクイックテストの回答が表示されない場合がある。
●これは、デンマークで使用されている検査の種類の一部が、ヨーロッパのコロナパスでの検査証明書の根拠となるEUのクイック検査リストに含まれていないためである。解決に向け努力がなされている。
●したがって、旅行者は、陰性を証明する必要がある場合は、出発前にPCR検査を受けることを推奨する。このテストは一般的に認められており、アプリ内で正しく表示される。
詳細は保健省のプレスリリースを参照。
https://sum.dk/nyheder/2021/juli/manglende-visning-af-visse-lyntest-i-eu-coronapasset
2 感染者数
7月3日(土)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド 自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数合計名
●デンマーク295,756名
感染者数294,925名(前日比+447名)(死亡者2,537名,入院者43名、治癒者数288,894名)
●フェロー諸島
感染者数781名(死亡者1名、入院者0名、治癒者数767名)
●グリーンランド
感染者数50名(死亡者0名、入院者0名、治癒者数50名)
<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>
日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。
下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。
(厚生労働省の検査証明書フォーマット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3
※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。
(「検査証明書の確認について(本邦渡航予定者Q&A)」・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf
<日本政府の水際対策に関する新たな措置(3月2日決定)>
デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求めら れるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設 に限る)で待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただくことに なります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊 施設を退所し、入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくこ とになりますので、ご留意ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html
(水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
また、日本入国時に必要なアプリのインストール方法を、厚生労働省が案内しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)
https://coronasmitte.dk/
(同:英語)
https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
<当館からのお願い>
●現在、当館では感染症予防対策の一環として、領事待合室に1度に入室できる方の数を1組ごとに制限しております。係員が順番にご案内いたしますので、それまでロビーでお待ちいただく場合があります。
また、来館時にサーマルカメラにて、非接触型の検温を行っております。体温が著しく高いと認められた方には入館をご遠慮いただく場合がありますので、ご理解の上、ご協力をよろしくお願いいたします。
●在留届を提出されている方で、日本に帰国(一時帰国を除く)された方は、「帰国者全員の氏名、帰国日」をご記入の上、当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。
詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html
●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事部
電話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp