2021.06.26
デンマーク 外務省の渡航勧告の改定(2021年6月26日~)
【ポイント】
●デンマーク外務省が渡航勧告を改訂しました。6月26日から適用されます。
○緑色が渡航勧告に再導入、欧州の大部分が緑色と黄色に変更。
○感染リスクではなく厳しい入国制限により渡航が困難な国に対して、新規に網掛けのオレンジ色で表示(日本が該当しますが、適用される制限に従来と変更はありません)。
○欧州サッカー選手権でオランダに渡航する際の注意事項を記載したサイトの紹介。
○赤色の国からデンマークに渡航する際に必要な搭乗前のPCR検査結果が48時間から72時間に変更。
1 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
デンマーク外務省は6月26日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は新設された渡航勧告(網掛けオレンジ色、感染リスクではなく当該国の入国制限により渡航が困難もしくは不可能な国)に分類され、日本からデンマークへの旅行者の入国が許可されることになります。承認に値する目的なしで日本からデンマークへの入国が可能となり、入国後の隔離やフライト搭乗前の陰性結果提示義務も免除されます。ただし、デンマークに居住していない一般の旅行者やビジネス出張者はデンマーク入国時に検査を受けてその陰性結果の提示が求められますのでご注意ください。なお、日本はデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、新設された渡航勧告(網掛けオレンジ色、当該国の入国制限により渡航が困難もしくは不可能な国)に分類されます。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=3DB61EF8-7E2B-414B-BB35-30F2DBA9C2D5
(注)乗り継ぎ便を利用される場合、経由国や利用航空会社によっては、乗り継ぎの場合であっても日本出発前の陰性結果の提示を義務づけている場合がありますので、経由国の日本大使館HPや各ご利用航空会社などで最新の状況を確認するようご注意下さい。
(1)6月26日(土)16時から適用される渡航勧告の変更概要
(EU/シェンゲン域内の国・地域)
●緑になる国:ベルギー、ブルガリア、キプロス、フランス(海外領土のグアドループ、ギアナ、マルティニーク、マヨットを除く)、ギリシャ、イタリア、クロアチア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、ポーランド、ルーマニア、スイス、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、チェコ、ドイツ、オーストリア
●黄色の国の中の緑の地域:ポルトガル:マデイラ
スペイン:アラゴン、アストゥリアス、バレアレス諸島、カスティーリャ・ラマンチャ、カスティーリャ・イ・レオン、カタルーニャ、セウタ、エストレマドゥーラ、ガリシア、マドリード、メリリャ、ムルシア、バレンシア
●黄色になる国:アンドラ、リヒテンシュタイン、モナコ、ポルトガル(マデイラを除く)、サンマリノ、スペイン(緑の地域を除く)、バチカン市国
●大幅な入国制限のため、網掛けのオレンジ色になる国:
網掛けオレンジ色の国:エストニア、フィンランド、アイルランド、アイスランド、ラトビア、オランダ、ノルウェー、ハンガリー。
網掛けオレンジ色の地域:フランス:海外領土のグアドループ、ギアナ、マルティニーク、マヨット
●赤になる国と地域:無し
(EU /シェンゲン圏以外の国と地域)
●緑になる国と地域:無し
●黄色の国:アルバニア、レバノン、北マケドニア、ルワンダ、セルビア
●大幅な入国制限のため、オレンジ色になる国(網掛けオレンジ色の国と地域):オーストラリア、香港とマカオの特別行政区、イスラエル、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国、台湾(中国)、タイ、米国
オレンジ色になる国:黄色、網掛けオレンジ、赤色のいずれでもないすべての第三国
●赤になる国・地域
赤の国:バングラデシュ、ブラジル、ボツワナ、エスワティニ、モザンビーク、ネパール、インド、レソト、ザンビア、マラウイ、南アフリカ、ジンバブエ
赤の地域・都市:レユニオン(フランス)、ブラックバーン、ダーウェン、ボルトン、ロッセンデール、ベッドフォード(イギリス)
各国の色分けの詳細は下記サイトをご参照ください。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
ビジネス出張者、ワクチン接種完了者とその同伴の子ども、以前に感染したことのある人には特別な規則が適用され、オレンジ色の国や地域への渡航の中止は勧告されません。海外旅行の際の勧告と規則については、こちらをご覧ください。
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet
(2)渡航勧告に新しい色(オレンジ色の網掛け)が導入
●デンマーク人観光客が休暇を取ることを困難または不可能にしているのがその国の入国制限だけである国に対して、新たに網掛け付きのオレンジ色が導入される。
●これは、たとえば、入国が許可されない場合や、デンマークの旅行者が休暇を取ることが実際には不可能な厳しい検疫要件がある場合などである。したがって、これらの国はコロナウイルス感染のリスクではなく、入国制限によって(網掛けの)オレンジ色になる。ビジネス出張者やワクチン接種を受けた人はこれらの国に渡航できるといった例外規定がありうる。したがって、渡航前に当該国の入国制限を確認することが重要である。
(3)新しい欧州の入国制限マップの導入
●欧州で夏休みを過ごすのは現在非常に簡単になっているが、それでも旅行をよく計画し、事前に注意を払う必要がある。渡航者は、他の国で適用される入国規則、および急な通知で変更される可能性のある入国規則、および距離やマスク着用などのその他の要件を引き続き認識しておく必要がある。
●多くの規則は混乱を招くようなものである可能性がある。そのため、デンマーク外務省は本日、デンマークの観光客が入国や検査などの要件の概要をすばやく把握できる、EU,シェンゲン協定加盟国、英国をカバーする新しい欧州の入国制限マップを導入した。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/coronavirus/indrejserestriktioner-i-europa-for-danske-turister/
(4)サッカー欧州選手権について
●欧州サッカー選手権の最後の16試合を観戦するためにオランダに旅行することを検討している場合は、ここで知っておくべきいくつかの実用的な情報を読むことができる。
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=C09DCC5D-EA36-42DD-8CB7-03F17E3E9981
(5)飛行禁止の調整(赤色の国からの入国)
●運輸省は、6月26日0時から効力を持つよう、飛行禁止を調整する。すなわち、デンマーク国民を対象として、デンマーク行きのフライトに搭乗する前陰性検査結果を提示することに関して、今後は、この要件は赤の国と地域を対象として、PCRテストのみが受け入れ可能となる予定である。 PCR検査は現在は搭乗の48時間前までに行われる必要があるが、72時間前までに行われる必要があるよう変更される。赤の国や地域から渡航する以前に感染したことのある人は、検査要件から免除される。
詳細はこちら
https://www.trafikstyrelsen.dk/da/Luftfart/Tema-Coronatiltag/Information-om-flyveforbud-til-Danmark-med-passagerer-uden-en-negativ-coronatest
2 感染者数
6月25日(金)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。 (出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド 自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数合計名
●デンマーク293,394名
感染者数292,574名(前日比+222名)(死亡者2,531名,入院者15,657名、治癒者数286,787名)
●フェロー諸島
感染者数770名(前日比+0名)(死亡者1名、入院者2名、治癒者数757名)
●グリーンランド
感染者数50名(前日比+0名)(死亡者0名、入院者1名、治癒者数41名)
<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>
日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。
下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。
(厚生労働省の検査証明書フォーマット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3
※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。
(「検査証明書の確認について(本邦渡航予定者Q&A)」・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf
<日本政府の水際対策に関する新たな措置(3月2日決定)>
デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求めら れるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設 に限る)で待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただくことに なります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊 施設を退所し、入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくこ とになりますので、ご留意ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html
(水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
また、日本入国時に必要なアプリのインストール方法を、厚生労働省が案内しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)
https://coronasmitte.dk/
(同:英語)
https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
<当館からのお願い>
●現在、当館では感染症予防対策の一環として、領事待合室に1度に入室できる方の数を1組ごとに制限しております。係員が順番にご案内いたしますので、それまでロビーでお待ちいただく場合があります。
また、来館時にサーマルカメラにて、非接触型の検温を行っております。体温が著しく高いと認められた方には入館をご遠慮いただく場合がありますので、ご理解の上、ご協力をよろしくお願いいたします。
●在留届を提出されている方で、日本に帰国(一時帰国を除く)された方は、「帰国者全員の氏名、帰国日」をご記入の上、当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。
詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html
●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事部
電話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp