2021.06.19
デンマーク 旅行活動の再開(2021年6月26日~)
【ポイント】
●デンマーク法務省が6月26日から適用される旅行活動の再開について発表しました。
○6月26日から、EU・シェンゲン協定加盟国の域内で国境を越えて使用できるEUコロナパスポートが利用可能になります。
○渡航制限が緩和され、EU及びシェンゲン協定加盟国内の従来「オレンジ色」の国は「黄色」に、従来「黄色」の国は「緑色」になります。
○デンマーク人及びデンマーク国内に滞在許可を有する者は、EU及びシェンゲン協定加盟国から、デンマークに入国した場合の隔離要件が撤廃されます。
●デンマーク外務省が渡航勧告を改訂しました。6月19日から適用されます。
○日本からデンマークへの渡航者は引き続き承認に値する入国目的は不要となり、入国後の隔離措置が免除されます。デンマーク人およびデンマーク在住者は入国時の検査は不要ですが、一般旅行者やビジネス出張者はデンマーク入国時に検査を受ける必要があり、その結果の陰性証明の提示が求められます。
○日本はデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、渡航勧告では引き続きオレンジ色で表示されます。
1 デンマークの旅行活動の再開
デンマーク法務省は、6月26日から適用されるデンマークの旅行活動の再開の第4段階について発表しました。同日以降、EU及びシェンゲン域内からは、EUコロナパスを提示することにより、デンマークへの入国が可能になるとされています。また、デンマーク人(当館注:デンマークに滞在許可を持つ外国人含む)は、EUおよびシェンゲン協定加盟国での休暇などから帰国した後、隔離を行う必要はなくなるとしています。概要は以下のとおりです。
(法務省プレスリリース)
https://www.justitsministeriet.dk/pressemeddelelse/naeste-skridt-i-genaabning-for-rejseaktiviteter-traeder-i-kraft-26-juni/
(EUコロナパスの導入)
●本年6月26日(土)に、デンマーク内外の旅行活動の再開の第4段階が開始される。
●旅行活動の段階的な再開に関する政党間合意の第4(最終)段階は、デンマークがEUおよびシェンゲン域内への旅行についてコロナパスポート・ベースのアプローチに移行する2021年6月26日から適用される。
●同日以降、検査したか、ワクチン接種を受けたか、あるいは以前に(新型コロナウイルスに)感染したことがあれば、EUコロナパスを提示することによりデンマークに入国することができる。
(渡航勧告の変更。緑色の再導入)
●渡航勧告の「緑色」は、EUおよびシェンゲン協定加盟国を対象として第4段階で再導入される。
●緑色は、渡航制限にも導入される。これは、今日「黄色」であるEUとシェンゲンの国と地域が「緑」になると同時に、「オレンジ」の国と地域が「黄色」になることを意味する。
●渡航制限は、EUコロナパス・ベースのアプローチに移行する。デンマーク人を含むすべてのEUおよびシェンゲン市民は、国境を越えて使用できるEUコロナパスポートを利用することができる。
(EUおよびシェンゲン協定加盟国からの入国後の隔離要件の撤廃)
●新しく「黄色」となる(現在オレンジ色の)EUおよびシェンゲン協定加盟国・地域からの入国後の隔離要件は撤廃される。
●EUとシェンゲン協定加盟国はすべて「緑」または「黄色」になるため、EU加盟国とシェンゲン協定加盟国から渡航する観光客は、入国後に隔離する必要はなくなる。
●同時に、デンマーク人は、EUおよびシェンゲン協定加盟国での休暇から帰国後、隔離を行う必要はなくなる。
●新しく「緑色」になるEUおよびシェンゲン協定加盟国からの入国後の検査要件は撤廃され、「緑色」、「黄色」および「オレンジ」の国・地域からの航空機に搭乗する前の検査要件は撤廃される。したがって、デンマーク人旅行者は、「赤」の国から渡航するのでない限り、デンマークに帰国する前に検査を受ける必要はない。
●海外に定住所を持つ外国人は、入国前72時間以内に実施されたPCR検査の陰性結果を提示すればよいよう、入国前の検査要件が緩和される。抗原検査は、入国前48時間以内に実施する必要がある。
●以前に感染した人に同伴する17歳までの子供に関する規則は、予防接種を受けた人に同伴する子供に関する規則に合わせられるため、デンマークへの入国後の検査と隔離の要件の対象にはならない。
●「オレンジ」の国に出張した後に入国するデンマークのビジネス出張者は、入国後の隔離の要件が免除される
。これは休暇(からの帰国者)にも当てはまる。
●同様に、デンマークでのビジネス会議に出席するオレンジ色の国からの外国人ビジネス旅行者も、入国後の隔離の要件から免除される。
●該当者は、現在適用されている他の規則に従って引き続き検査を受ける必要がありうる。
●EUおよびシェンゲン協定加盟国、OECD加盟国、または「黄色」の第三国からのワクチン接種を完了した観光客は、クルーズ船から上陸することが許可される。クルーズ船スキームの評価は8月中旬に行われる。
(赤色の国からの入国について)
●入国前10日以内に「赤」の国・地域に滞在したすべての渡航者(トランジットを除く)は、入国後に検査を
受け、隔離される必要がある。
●同時に、赤の国・地域の検査要件が厳格化され、航空機に搭乗する72時間以内に実施したPCR検査結果を提示する必要があり、また赤の国に定住する外国人は入国前に行われたPCR検査の結果を提示しなくてはならない。
●PCR検査は、航空機に搭乗する前または入国前(当館注:航空機以外で入国する場合を指す)72時間以内に行われたものでなくてはならない。
2 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
デンマーク外務省は6月19日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き黄色の国として、日本からデンマークへの旅行者の入国が許可されることになります。承認に値する目的なしで日本からデンマークへの入国が可能となり、入国後の隔離やフライト搭乗前の陰性結果提示義務も免除されます。ただし、デンマークに居住していない一般の旅行者やビジネス出張者はデンマーク入国時に検査を受けてその陰性結果の提示が求められますのでご注意ください。なお、日本はデンマークからの旅行者の入国制限を行っているため、渡航勧告では引き続きオレンジ色で表示されます。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=C17B6137-DA25-4BF3-BB44-161F929B77C7
(注)乗り継ぎ便を利用される場合、経由国や利用航空会社によっては、乗り継ぎの場合であっても日本出発前の陰性結果の提示を義務づけている場合がありますので、経由国の日本大使館HPや各ご利用航空会社などで最新の状況を確認するようご注意下さい。
(1)6月19日(土)16時から適用される渡航勧告の変更概要
6月19日(土)16時から、以下が適用される。
オレンジから黄色に変更の国:アルバニア、レバノン、北マケドニア、セルビア
黄色からオレンジ色に変更の国:無し
赤に変更の国:無し
オレンジから黄色に変更の地域:フランス・ブルターニュ、ヌーヴェル・アキテーヌ、オクタニー、プロヴァンス・アルプ・コートダジュール(特にニース、カンヌ、マルセイユ))、ギリシャ ・ クレタ島、イピロス、イオニア諸島、西ギリシャ、中央ギリシャ)、スペイン ・メリリャ、スイス ・ ジュラ
黄色からオレンジに変更の地域:無し
各国の色分けの詳細は下記サイトをご参照ください。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
ビジネス出張者、ワクチン接種完了者とその同伴の子ども、以前に感染したことのある人には特別な規則が適用され、オレンジ色の国や地域への渡航の中止は勧告されません。海外旅行の際の勧告と規則については、こちらをご覧ください。
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet
(2)デンマークからの渡航者に対する他国による入国制限
●外務省は、たとえその国が低い感染率の基準を満たしているとしても、デンマークからの渡航者の入国を大幅に制限している国へのすべての不要な旅行を中止することを勧告している。
●EU・シェンゲン圏では、これはエストニア、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、チェコ、ハンガリーに適用される。
(3)米国を含むいくつかの第三国からデンマークへの入国の開放
●EUによる国のリストの最新の見直しの結果、次の国と地域がリストに追加されている。
●アルバニア、レバノン、北マケドニア、セルビア、台湾(中国)、米国。また、中国の特別行政区である香港及びマカオ。
●渡航制限のためのCOVID-19タスクフォースは、EUのリストを評価し、これらの国からのデンマークへの入国を開始できると決定した。
●外務省の渡航勧告では、北マケドニア、アルバニア、レバノン、セルビアは、オレンジ色から黄色に変更される。ただし、米国、台湾(中国)、および香港とマカオの特別行政区では、デンマークからの旅行者に対する入国が引き続き大幅に制限されているため、渡航勧告は引き続きオレンジ色となる。
3 感染者数
6月18日(金)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細 は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。
(出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド 自治政府の最新発表) https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数合計292,029名
●デンマーク
感染者数291,220名(前日比+203名)(死亡者2,528名,入院者84名、治癒者数282,878名)
●フェロー諸島
感染者数760名(死亡者1名、入院者0名、治癒者数744名)
●グリーンランド
感染者数49名(死亡者0名、入院者2名、治癒者数40名)
<日本帰国・入国者への検査証明確認の厳格化(4月19日から実施)>
日本人の帰国者を含む全ての日本への入国者に対しては、すでに事前の出国前検査証明を求められているところですが、4月19日より検疫における検査証明の確認が一層厳格化されています。出国時の搭乗手続や本邦入国時の検疫において、検査証明の有効性をめぐり、搭乗拒否や乗継地での足止め、また入国後の停留期間の延長など様々な混乱が生じています。
下記リンク先にて、厚生労働省が定める検査方法及び検査証明書記載内容などをご確認の上、原則として厚生労働省所定のフォーマットを使用願います。
(厚生労働省の検査証明書フォーマット)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
(検査証明への記入サービスを行う当地医療機関等・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#nihon_3
※同医療機関は一例です。検査・記入サービスの利用料金等は病院ごとに異なります。
(「検査証明書の確認について(本邦渡航予定者Q&A)」・当館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100178984.pdf
<日本政府の水際対策に関する新たな措置(3月2日決定)>
デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求めら れるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設 に限る)で待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただくことに なります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊 施設を退所し、入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくこ とになりますので、ご留意ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html
(水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
また、日本入国時に必要なアプリのインストール方法を、厚生労働省が案内しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)
https://coronasmitte.dk/
(同:英語)
https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事部
電 話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp