2021.04.27
【広域情報】スールー海域及びセレベス海域並びにマレーシア・サバ州東海域における海賊等事案に関する注意喚起
(ポイント)
●スールー海域(フィリピン南西、マレーシア北東)及びセレベス海域(フィリピン南、インドネシア北)並びにマレーシア・サバ州東海域では、武装集団による強盗、誘拐等の海賊等事案が発生しています。
●同海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、同海域において海賊等事案による被害に遭遇する危険性を十分認識し、最新情報の入手に努めるほか、情勢によってはこれらの海域を航行する船舶への乗船を控えてください。
●ダイビングクルーズ等、観光目的で同海域を訪れることはやめてください。
1 スールー海域及びセレベス海域並びにマレーシア・サバ州東海域では、これまでに武装集団が、度々強盗、誘拐等の海賊等事案(注)を起こしています。アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)によれば、イスラム過激派組織「アブ・サヤフ・グループ(ASG)」等による犯行であり、実際に人質が誘拐され殺害された事案もあります。
近年、発生件数は減少傾向にありますが、発生に至らなかった脅威情報は複数件確認されており、引き続き注意が必要です。
注:公海上で発生したもの(海賊)及び沿岸国の領水内で発生したもの(海上武装強盗)の双方を含む。
【参考】最近のフィリピン南部スールー海域及びセレベス海域並びにマレーシア・サバ州東海域での海賊等事案の発生件数(出典:ReCAAP統計)
2016年:18件 2017年:7件 2018年:3件 2019年:2件 2020年:1件
2 ついては、可能な限り航行ルートの変更を行い、これらの海域を航行しないようにしてください。
やむを得ずこれらの海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、同海域において海賊等事案による被害に遭遇する危険性を十分認識し、事前に関連する報道や下記ホームページ等を通じて、最新情報の入手に努めてください。
また、乗船予定の船舶の安全対策を確認するほか、情勢によっては、船舶の運航事業者や旅行事業者と相談の上、これらの海域を航行する船舶への乗船を控えてください。
3 これらの海域を訪問すれば、不測の事態に巻き込まれる可能性があります。ダイビングクルーズ等、観光目的で同海域を訪れることはやめてください。
(関連ホームページ)
○アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)ホームページ
http://www.recaap.org/
○外務省ホームページ(海賊問題)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/pirate/index.html
○外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.asp (携帯版)
○パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html
○パンフレット「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html
○国土交通省海事局(海賊対策)
http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk2_000004.html
○海上保安庁(海賊対策)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/chian/anti-piracy.html
(問合せ先)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2851