2021.03.27
デンマーク 外務省渡航勧告、運輸省のフライト禁止措置延長(~2021年4月20日)
【ポイント】
(デンマーク外務省の渡航勧告の改定)
●引き続き4月20日までは、全ての国への不要な渡航の中止が勧告されます。
●現行の入国制限も原則として4月20日まで延長され、デンマーク・ドイツ国境の強化された国境管理も同様に延長されます
(運輸省のフライト禁止措置の延長)
●コロナ検査の陰性結果を提示しない乗客を乗せたデンマーク行きフライトの飛行禁止措置が4月20日まで延長されました。引き続き搭乗前24時間以内に受けた陰性結果の提示が義務づけられます。
(滞在禁止場所の指定延長)
●コペンハーゲン市クリスチャニア地区の滞在禁止場所の指定が3月31日まで延長されました。
(日本外務省の「ゴルゴ13海外安全対策マニュアル」の増補)
●「感染症流行下の安全対策」編が追加されました。
1 デンマーク外務省の渡航勧告の改訂
3月26日、デンマーク外務省は渡航勧告を改訂しました。4月20日まで引き続き全ての国への不要な渡航の中止が勧告されます。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省の渡航勧告)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=5E5AC66F-0B65-41FE-9127-05C4887D6F19
●「デンマークの社会再開計画に関する枠組合意」で述べられているように、現行の渡航制限は原則として4月20日まで延長される。このことは具体的には、外務省はそれまでの間引き続き世界中への全ての渡航を行わないよう勧告することを意味している。
●厳格な渡航勧告の延長は、ビジネス出張も、引き続き中止勧告されることを意味する。ただし、いくつかの例外はある。例えば、国内外へのモノやサービスの輸送に関連する渡航などである。詳細はコロナポータルサイトhttp://www.coronasmitte.dk/ を参照願いたい。
●現行の入国制限は原則として4月20日まで延長され、デンマーク・ドイツ国境の強化された国境管理も同様に延長される。そのため、原則として、現行の承認に値する入国目的と陰性結果証明の提示義務も継続する。詳細はコロナポータルサイトを参照願いたい。
●EU/シェンゲン協定加盟国及び第三国を対象とするモデルに基づく外務省の毎週の渡航勧告と入国制限の改定も、原則として4月20日まで引き続き停止される。
●ワクチンの展開とコロナパスの確立が、渡航の再開の中心(的な前提)となることが期待されている。デンマークのデジタル・コロナパスは開発中であり、5月に準備が整う予定である。同時に、EUにおいては、旅行を可能にするための共通の証明書に関する交渉が行われている。政府は、夏前にEUの共通の解決策が整うよう推進している。
2 陰性結果を提示しない乗客を乗せたデンマーク行きフライトの飛行禁止
3月26日、運輸省は、陰性結果を提示しない乗客を乗せたデンマーク行きフライトの飛行(着陸)禁止措置を4月20日まで延長する旨発表しました。引き続き搭乗前24時間以内の陰性結果提示が義務づけられます。なお、トランジットを利用してデンマークへ向かう場合、陰性結果は最初の出発地での搭乗前24時館以内のもので可とされています。概要は以下のとおりです。
(トランジットを利用する場合の陰性結果・コロナポータル)
https://en.coronasmitte.dk/rules-and-regulations/entry-into-denmark/regarding-persons-travelling-to-denmark-by-air
●COVID-19検査の陰性結果を提示しない乗客を乗せたフライトの着陸禁止は、外国からの入国によって輸入される新たなウイルス変異株がデンマークにおける流行感染症のコントロールにとってのリスクとなることに照らし合わせて見る必要がある。
●飛行禁止は、世界中からデンマークに向かう全ての旅客便に適用される。
●デンマーク王国内のフライト(当館注:グリーンランド、フェロー諸島からのフライトを含む)は適用除外とする。
3 滞在禁止場所の指定延長
3月24日、コペンハーゲン警察は新型コロナウイルス感染防止対策として、コペンハーゲン市内にあるクリスチャニア(Christiania)地区内の区域(Pusher Street及びGreen Light District)を午前10時から深夜0時までの間「滞在禁止場所」とする措置を3月31日(水)まで延長することを発表しました。同区域を通ることは認められますが、留まることはできませんのでご注意ください。
(コペンハーゲン警察HP・デンマーク語)
https://politi.dk/koebenhavns-politi/nyhedsliste/opholdsforbuddet-paa-christiania-forlaenges/2021/03/24
(同HP「ホットスポットと滞在禁止場所」・英語)
https://en.coronasmitte.dk/rules-and-regulations/hotspots-warning-zones-and-bans-on-loitering
4 「ゴルゴ13海外安全対策マニュアル」増補版の完成
外務省の「ゴルゴ13海外安全対策マニュアル」に、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行下でもテロのリスクは軽減しておらず、感染症とテロといった複合的なリスクに適切に対処する必要があるとの新たなエピソード(番外編)と解説が加えられました。ぜひご一読ください。
(ゴルゴ13の海外安全対策マニュアル。全13話+番外編)
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
5 感染者数
3月26日(金)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。
(出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド自治政府の最新発表)
https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数 合計 227,325名(前日比+789)
死亡者数 合計 2,412名(前日比+8)
治癒者数 合計 216,287名(前日比+561)
デンマーク 226,633名(前日比+789)(死亡者2,411名、入院者207人、治癒者数215,596名)
フェロー諸島 661名(前日比+0)(死亡者1名、治癒者数660名)
グリーンランド 31名(前日比+0)(死亡者0名、治癒者数31名)
<日本政府の水際対策に関する新たな措置(3月2日決定)>
デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求めら れるとともに、帰国後は検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)で待機いただき、入国後3日目に改めて検査を受けていただくことに なります。その上で、陰性と判定された方については、検疫所が確保する宿泊 施設を退所し、入国後14日間の残りの期間を、自宅等で待機していただくことになりますので、ご留意ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C038.html (水際対策に係る新たな措置・各種検疫・出国前検査証明フォーマットなど)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)https://coronasmitte.dk/
(同:英語)https://en.coronasmitte.dk/
(在デンマーク日本国大使館HP)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事部
電 話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp
●在留届(3か月以上滞在される方)/「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/
●スマートフォン用 海外安全アプリ
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html
◎「たびレジ」簡易登録された方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やe-mailアドレスの変更等)、または帰国・転出等があればお知らせください。