2021.02.26
デンマーク 公共交通機関利用時の現行措置の延長(~2021年4月5日)
【ポイント】
2月24日に発表された段階的社会再開に関する政党間合意に関連して、運輸省・外務省が現行措置の延長等を発表しました。
(以下の措置は4月5日まで延長)
●公共交通機関利用時のマスク等の着用義務
●デンマーク行フライトの乗客は出発前24時間以内の陰性結果の提示義務
●全ての国への不要な渡航の中止勧告
(3月1日から以下の措置を新たに導入)
●ボーンホルムに出入りする乗客は72時間以内の陰性結果の提示義務化
1 公共交通機関利用時の現行措置の延長
2月24日、運輸省は、公共交通機関利用等に際する全ての現行措置(マスク等の着用など)の延長について発表しました。4月5日までは、公共交通機関の利用時や運転免許試験中のマスク等の着用が引き続き義務づけられ、バス、電車、地下鉄は引き続き定員の半分で満席となるとされています。概要は以下のとおりです。
(運輸省プレスリリース・デンマーク語)
https://www.trm.dk/nyheder/2021/restriktioner-i-kollektiv-transport-og-fly-forlaenges/
【公共交通機関】
●いかなる時点でも座席数の半数を超える乗客を長距離バスに乗せてはならないという義務を含め、公共交通機関の収容乗客数に対する制限が延長される。
●公共交通機関の利用中及び運転免許試験等の際のマスクまたはバイザー着用義務も4月5日まで延長。
【部分的な飛行禁止】
●デンマーク国民を含め、出発前24時間以内に行われたCOVID-19検査の陰性結果を提示できない乗客のフライト輸送禁止。同禁止措置は、国内線及びグリーンランドとフェロー諸島からの便を除く、世界中からのデンマークへの便を対象とする。
2 ボーンホルムに出入りする乗客の陰性結果証明提示義務
また、運輸省は3月1日からボーンホルムに出入りする乗客は72時間以内のCOVID-19検査の陰性結果証明の提示を義務づけると発表しました。概要は以下のとおりです。
(運輸省プレスリリース・デンマーク語)
https://www.trm.dk/nyheder/2021/passagerer-til-og-fra-bornholm-skal-vise-negativ-coronatest/
●3月1日から、ボーンホルムにおいては、学校、店舗、リベラルな職業が再開され、日常に戻る。
●同時に、感染を抑えるために、フェリーと飛行機の旅行者は両者とも、72時間以内のコロナ検査の陰性結果提示の義務が導入される。新たな義務は、KoegeからRoenneへのルート(当館注:スウェーデンを経由しないデンマーク国内のルート)にも適用される。
●スウェーデンによる同国入国時の検査義務は引き続き有効である。
3 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
2月24日、デンマーク外務省は、4月5日まで引き続き全ての国への不要な渡航の中止を勧告する旨発表しました。概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省・プレスリリース)
https://um.dk/da/Udenrigspolitik/udenrigspolitiske-nyheder/newsdisplaypage.aspx?newsID=6E572F4A-1E32-4D97-905A-7071404D6A90
●全世界への全ての渡航を行わないようにとの勧告は4月5日まで適用される。
●渡航勧告の厳格化の延長は、(通常であれば)必要な渡航とみなされるビジネス出張も、引き続き中止勧告されることを意味する。ただし、例えば、国内外へのモノやサービスの運送に関連するもの等には一定の例外が適用される。具体的な例外についてはコロナポータルサイト( www.coronasmitte.dk )を参照願いたい。
●海外から帰国するデンマーク人及びデンマークに居住するその他の人に対しては、引き続きデンマークの国境は閉鎖されていない。
●運輸省は、フライト搭乗前24時間以内に受けたCOVID-19検査の陰性結果を提示することのできない乗客を乗せたフライトの(デンマークへの)飛行禁止を導入している。
●1つ又は複数のトランジット空港を経由してデンマークに向かう乗客は、経由する空港で検査を受けることを選ぶことができる。どの経由国でそれが可能であるかについては下記のページを参照。
https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/coronavirus/test-i-transit
4 滞在禁止場所の指定延長
2月24日、コペンハーゲン警察は新型コロナウイルス感染防止対策として、コペンハーゲン市内にあるクリスチャニア(Christiania)地区内の区域(Pusher Street及びGreen Light District)を午前10時から深夜0時までの間「滞在禁止場所」とする措置を3月3日まで延長することを発表しました。同区域を通ることは認められますが、留まることはできませんのでご注意ください。
(コペンハーゲン警察HP・デンマーク語)
https://politi.dk/koebenhavns-politi/nyhedsliste/opholdsforbuddet-forlaenges-igen-paa-christiania/2021/02/24
(同HP「ホットスポットと滞在禁止場所」・英語)
https://en.coronasmitte.dk/rules-and-regulations/hotspots-warning-zones-and-bans-on-loitering
5 感染者数
2月25日14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細は以下のとおりです。引き続き感染防止に十分ご注意ください。
(出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府、グリーンランド自治政府の最新発表)
https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata
感染者数 合計 210,370名(前日比+603)
死亡者数 合計 2,352名(前日比+6)
治癒者数 合計 201,840名(前日比+439)
デンマーク 209,682名(前日比+603)(死亡者2,352名、入院者235人、治癒者数201,840名)
フェロー諸島 658名(前日比+0)(死亡者1名、治癒者数656名)
グリーンランド 30名(前日比+0)(死亡者0名、治癒者数30名)
<日本政府の水際対策に関する新たな措置(12月26日決定)>
デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求められるとともに、帰国後の検疫や2週間の待機などが要請されますので、ご留意ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C090.html
(出国前検査証明フォーマット)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.html
また、日本に帰国の際、新型コロナウイルス感染症の検疫手続きとして、滞在歴や健康状態を記入した「質問票Web」を検疫官に提出する必要があります。
(厚生労働省・誓約書フォーマットなど)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
(厚生労働省・質問票Web)
https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/
<デンマークの入国制限>
○デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。
(デンマーク・コロナポータルサイト:デンマーク語)https://coronasmitte.dk/
(同:英語)https://en.coronasmitte.dk
(在デンマーク日本国大使館HP)https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2
○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1
【連絡先】
在デンマーク日本国大使館領事部
電 話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)
メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp