１２月２３日、アイルランド外務省及び保健サービス委員会（ＨＳＥ）は、英国本島からアイルランドへの入国者には１４日間の「自己隔離(self-isolation)」が求められる旨発表しました。在留邦人の皆様におかれては、くれぐれもご注意ください。

　なお、これまでは「自己隔離」よりも軽微な「行動制限(restricted movement)」が求められていましたが、英国でのウイルス変異体の確認に伴い、制限措置が強化された形です。

１　１２月２３日、アイルランド外務省及び公的医療提供母体である保健サービス委員会(Health Service Executive（ＨＳＥ）)は、英国本島からの入国者には、国籍を問わず、１４日間の「自己隔離(self-isolation)」が求められる旨を発表しました。発表内容の概要については、以下２、３のとおりです。

２　アイルランド外務省の発表

（１）以下のカテゴリーの者は、必要であれば、英国本島からアイルランドに戻ることが許される。

・英国からアイルランドへの渡航制限発表時（１２月２０日）に、アイルランドへの途上、英国本島で乗り継ぎをしていた者。

・アイルランドの長期居住者であって、医療の理由を含め、渡航制限発表時に英国本島に短期滞在中であった者。

（２）これらの者は、アイルランドに戻った時に１４日間の自己隔離が求められる。

※詳細については、次のアイルランド外務省ウェブサイトをご参照ください。
https://www.dfa.ie/travel/travel-advice/coronavirus/general-covid-19-travel-advisory/

３　アイルランド保健サービス委員会（ＨＳＥ）発表

（１）１２月８日以降に英国本島（イングランド、スコットランド又はウェールズ）からアイルランドに到着した者には、以下が求められる。

・到着日から１４日間の自己隔離を行うこと。自己隔離とは、屋内にとどまり、同居人を含め、他者との接触を完全に避けること。また、他者と同居の場合、可能であれば、開放できる窓のある自室に留まることである。

・検査を受けられるよう、旅客位置情報フォーム(passenger locator form)により提供された情報を用いて、ＨＳＥから該当者に連絡する。

・たとえ検査結果が陰性（検出されず）であっても、１４日間の自己隔離を全うすること。

（２）これは通常より厳しい勧告である。これが行われるのは、英国において活発なCOVID-19変異体が広がっているためである。この変異体は、拡大しやすいため、大きなリスクである。

（３）既に民間機関において検査を受けている場合も、その結果のいかんにかかわらず、１４日間の自己隔離を全うすること。

（４）１４日間の自己隔離期間中は、医療機関で通常行っている不急の診察を受けてはならない。ただし、緊急の場合は直ちに医療支援を受けること。

（５）１４日間の自己隔離期間を終了するまで、ナーシング・ホームや居住型ケア施設を訪問してはならない。

※詳細については、次のＨＳＥウェブサイトをご参照ください。
https://www2.hse.ie/conditions/coronavirus/recently-arrived-into-ireland-from-britain.html

４　政府は、１２月２３日時点の新型コロナウイルス感染所の累計症例数を８２，１５５件、累積死亡者数を２，１８４名と発表しました。

５　新型コロナウイルスの最新情報は下記に掲載されています。

＜当館のウェブサイト＞
https://www.ie.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00004.html

＜保健サービス委員会（ＨＳＥ）の新型コロナウイルス関連情報ポータルサイト＞
https://www2.hse.ie/coronavirus/?source=banner-www

＜政府の新型コロナウイルス関連情報ポータルサイト＞
https://www.gov.ie/en/campaigns/c36c85-covid-19-coronavirus/

６　新型コロナウイルス感染症に感染と診断されるなどの場合には、下記代表電話にご連絡ください。

在アイルランド日本国大使館
住所：Nutley Building, Merrion Centre, Nutley Lane, Dublin 4, D04 RP73
電話番号（代表）：01-202-8300
E-mail（領事班）：consular@ir.mofa.go.jp