2020.11.18
【スポット情報】エリトリア:エチオピアでの軍事衝突がエリトリアに及ぶ可能性に関する注意喚起(新規)
【ポイント】
●エリトリアと国境を接するエチオピア北部ティグライ州において、同州の政権与党であるティグライ人民解放戦線(TPLF)とエチオピア国防軍との間で軍事衝突が発生しています。今後、ティグライ州における衝突の影響が、エリトリアを含む広範囲に及ぶ可能性があります。
●14日、首都アスマラに数発のロケット弾が着弾した旨の報道等もされています。
●関連情報に注意し、当面の間、エリトリアへの渡航を見合わせることを強くお勧めします。
【内容】
1.11月4日、エチオピアのアビィ首相は記者会見において、エリトリアに隣接するエチオピア領内ティグライ州に駐屯しているエチオピア国防軍が、ティグライ人民解放戦線(TPLF)による攻撃を受けたと発表しました。これを受け、エチオピア政府は、ティグライ州全域について6ヶ月を期間とする非常事態宣言を発表し、同州に対して国防軍による実力行使を行っています。(詳細につきましては、別途発出済みの「エチオピア:北部ティグライ州における軍事衝突に伴う注意喚起」https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2020C081.html )を参照してください)。
2.ティグライ州における軍事衝突は激化しており、双方数百人の兵士が犠牲となっているとの報道のほか、ティグライ州西部マイ・カダラにおいて数百人の市民が犠牲になり大量の避難民が出ているとの報道もあります。また、18日現在、エリトリア政府からの公式な発表はありませんが、TPLFは、エリトリア国防軍がティグライ州に進入しTPLFと軍事衝突が発生していると主張しており、14日夕刻には、エリトリア首都アスマラ近郊に複数のロケット弾が着弾したとの報道等も見られます。
3. 17日、アビィ・エチオピア首相は自身のFacebookにおいて、13日にTPLFへ通告した最後通牒が期限を迎えたので、近日中に最終作戦を決行する旨投稿しました。これにより、今後、ティグライ州における衝突がさらに激化し、エリトリアを含む広範囲に影響が及ぶ可能性があります。
4.つきましては、上記情勢を踏まえ、関連情報に注意し、当面の間、エリトリアへの渡航を見合わせることを強くお勧めします。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
(現地大使館連絡先)
○在ケニア日本国大使館(エリトリアを兼轄)
住所:Mara Road, Upper Hill, Nairobi, KENYA(P.O. Box 60202, Nairobi)
電話:+254- 20-2898000(代表)
FAX:+254-20-2898220
ホームページ: https://www.ke.emb-japan.go.jp/j-index.html
なお、在アスマラ日本国名誉総領事は、2020年9月末日をもって業務を終了しています。