2020.10.21
南アフリカ 高リスク国の改訂(22ヵ国に)
●南ア政府は,9月21日からのロックダウン警戒レベル1に引き下げに続き、10月1日から条件付での3箇所の空路国際線再開及び(感染)高リスク国(高リスク国からの観光目的は入国不可等)を指定しました。なお、10月19日、南ア政府は高リスク国(60ヶ国から22ヶ国に改訂され、新たな追加はドイツ、カナダ、スペイン、フィリピン、イタリア、バングラデシュ、インドネシアの7ヶ国です)を見直していますが、日本は高リスク国には含まれていません。
https://www.gov.za/covid-19/individuals-and-households/travel-coronavirus-covid-19#HighRiskCountries
なお、不定期に変更がありますので、最新の情報を入手してください。
●国際線が利用できる国際空港は、ORタンボ(ヨハネスブルグ)、ケープタウン、キング・シャカ(ダーバン)のみです。なお、南ア国内線も運航しています。
●南ア入国に際しては、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明携行が必要です。また、レソト及びエスワティニへの入国でも同様にPCR検査の陰性証明書携行が必要です。エスワティニについては、依然としてエッセンシャル・ワーカー以外の入国は奨励されておりません。
また、海外旅行保険の加入も求められています。これまで入国された方によると搭乗時に保険の加入をチェックされる場合があるようです。書類の確認は、出発地空港での航空会社チェックイン時及び入国時等に行われますので、事前に航空会社に確認してください。
●日本の経済産業省は厚生労働省と連携し「海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)」の運用を開始しています。
https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/top.html
●現在のORタンボ国際空港、ケープタウン国際空港等の状況は、空港建物内には乗客のみしか出入りすることはできませんが、送迎車などは駐車場や建物前(ドロップオフ)までアクセス可能です。
●乗り継ぎ地でドバイについては、これまでPCR検査の陰性証明書携行が必要でしたが、10月3日から乗り継ぎのみ(ドバイに入国しない)の場合、日本からも南アからも同証明書携行は不要となっています。今後、予告なく変更となる場合もありますので、事前に航空会社に確認してください。
●事態は刻々と変化しますので,最新情報の入手に努めてください。
1 9月30日、南ア政府は、9月21日からのロックダウン警戒レベル1に引き下げに続き、10月1日から条件付での空路国際線の再開及びWHO基準等を参考とした高リスク国(同国からの観光目的は引き続き入国不可等)を指定しました。なお、日本は、高リスク国には現時点では、含まれていませんが、同リストは2週間毎に改訂される予定となっています。
【高リスク国リスト】
アルゼンチン、ドイツ、ペルー、バングラデシュ、インド、フィリピン、ベルギー、インドネシア、ロシア、ブラジル、イラン、スペイン、カナダ、イラク、英国、チリ、イタリア、米国、コロンビア、メキシコ、フランス、オランダ計22ヶ国(10月19日現在)
https://www.gov.za/covid-19/individuals-and-households/travel-coronavirus-covid-19#HighRiskCountries
2 南アへの入国
(1)南アへの入国に際しては、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明携行が必要となり、この証明書は認定されている検査所で発行され、かつ検査を実施した医師名と署名が必要とされています。現時点では、南ア当局は、抗原検査や抗体検査では不可としております。
なお、日本の経済産業省は厚生労働省と連携し「海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)」の運用を開始しています。
https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/top.html
(2)日本から出発する際に、日本の空港の航空会社チェックイン時に、必要書類(PCR検査陰性証明書、ホテルや住居情報、海外旅行保険、ホテル隔離の場合の資金(銀行残高等)、南アの新型コロナアラートアプリのダウンロード等)を厳格に求められる場合がありますので、事前に航空会社に確認してください。
(3)南アに到着すると、検疫のためのスクリーニングが行われ、症状があるか否かを確認します。スクリーニング(検温等)の際には当局の指示に従ってください。
渡航者が自主的隔離を行わねばならない場合に備え、宿舎の予約証明・住所等を提示を求められる場合があります(当面の宿舎の予約書・住所(住居契約書)写し)等をご用意しておくことをお勧めします)。これまで入国された方によれば南ア当局はPCR陰性証明を提出し、症状がなければ自己隔離は指示されていないとのことです。気になる方はスクリーニングの際に、自主的な隔離が必要かどうかを当局に確認してください。
(3)仮にスクリーニングで症状が確認された場合には、強制的にCOVID-19検査の実施を求められ、陽性の場合には政府指定の隔離施設(10日間)での隔離が行われます。同検査と隔離施設宿泊の経費は自己負担になります。
(4)旅行者は、海外旅行保険の加入及びCOVID-Alertアプリ(Covid Alert SA)のダウンロードが推奨されています。
(5)日本から高リスク国を経由(トランジットのみ)して南アに入国しても現時点においては高リスク国からの渡航者として扱われていません。また、90日以内の滞在での査証免除も有効です。
(6)高リスク国からの入国者は長期滞在者やビジネス目的の場合は、事前に内務省へ申請して許可を得る必要があります。
申請先:Covid19BusinessTravel@dha.gov.za
必要書類:パスポート及びビザの写、南ア国内の事業活動の証明、旅程、南アの住所または宿泊の証明
なお、高リスク国から出発し、高リスク国以外の国で10日以上滞在する場合は、入国が可能となりますが、PCR検査陰性証明書等は必要です。
(7)【南ア国際関係・協力省が発表したQ&A】(抜粋)
原文はこちらをご参照ください。http://www.dirco.gov.za/docs/2020/corona_virus0930.htm
Q 南アへ渡航する際の健康管理プロトコルについて教えてください。
A 南アを訪れる渡航者は、常にマスクを着用すること、公共の場でのソーシャル・ディスタンシングを遵守すること、定期的な手洗いや消毒、出発前72時間以内にCOVID-19検査結果が陰性であることなどの規則を遵守することが求められます。
Q 国際移動のための国境を開放するという決定は何に基づいていますか?
A 南ア政府は、2020年7月30日にWHO(世界保健機関)が発表した「国際渡航のための公衆衛生に関する検討事項」と、南アと旅行者の出発国双方の疫学的および感染率に基づいて、ビジネス、レジャー、その他の旅行のための海外旅行のための国境と入国港を段階的に再開する方針です。
Q 南アはCOVID-19にどのように対応してきていますか?
A 南アでは、公共および民間の医療施設で400万件以上のCOVID-19検査を実施しています。回復率は現在90%です。国は現在、ベッド、ICUスペース、人工呼吸器を含む十分な病院のキャパシティを有しています。
Q COVID-Alert APPとは?
A COVID-Alert アプリは、加入者がウイルス陽性と判定された人と接触した場合に、加入者に警告を発し、関連情報を提供します。このアプリは、ウイルスを拡散させるリスクを最小限に抑えるのに役立ちます。COVID-19ウイルス罹患のリスクを監視し、最小限に抑えることができるように、南アを訪れる予定のすべての国外からの旅行者に、このアプリをダウンロードするようにお願いしています。
Q COVID-Alert APPはどこでダウンロードできますか?
A COVID-Alert アプリは、Apple App StoreまたはGoogle Play Storeでダウンロードすることができます。
Q COVID-19の72時間PCR検査の要件は何ですか?
A 南アを訪問しようとする旅行者は、出発国から南アに向けての出発前72時間以内にPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を行い、南アに渡航する前に提示することが求められます。この検査は、認定医(a certified medical practitioner)によって実施されなければならず、その検査を実施した医師の名前と署名が必要です。
Q 南ア到着時の健康スクリーニングはどのように行われますか?
A 入国時に国境に到着すると、旅行者はCOVID-19の症状がないか、または新型コロナウイルスに感染している人と接触していないかのスクリーニングを受けます。また、自己隔離が必要な場合に備え、宿泊先の住所を証明する書類を提出する必要があります。旅行者がCOVID-19の症状が出ていたり、感染者と接触した場合は、COVID-19検査を受けることが義務付けられています。この検査費用は旅行者の負担となります。COVID-19検査で陽性が出た場合、旅行者は指定された場所で10日間の隔離を受けます。隔離施設での宿泊費は旅行者の負担となります。
Q 高リスク、中リスク、低リスクの国はどのように分類されていますか?
A 南アは、さまざまな国際移動者のリスク分類モデルを開発しました。このモデルでは、国外からの旅行者を高リスク、中リスク、低リスクに分類しています。考え方として、高リスクの旅行者とは、南アと比較してCOVID-19の感染数と死亡報告数が多い国からの旅行者のことです。中リスクの旅行者は、南アと比較してCOVID-19の感染数と死亡者数が同程度の国からの旅行者であり、低リスクの旅行者は、南アよりもCOVID-19の感染数と死亡者数が少ない国からの旅行者のことです。
Q 高リスク国から南アへの観光目的の渡航は許可されますか?
A 高リスク国からの観光目的の渡航は許可されません。但し、南アに到着する前に低リスク国に10日以上滞在する場合にはその限りにありません。
Q 高リスク国から南アへの渡航が許可されるのはどのような場合ですか?
A 外交官、本国へ帰還する退避者(南ア人)、さらに投資家、プロスポーツやイベントに参加する人など、希少で重要なスキルを持つビジネス旅行者(注:所定の手続きが必要)です。渡航に際しては同様のプロトコルに従う必要があります。
Q リスクの高い国からの旅行者が、南アに渡航する前にリスクの低い国で14日間滞在していた場合はどうなりますか?
A 高リスク国からの旅行者のパスポートに、出発前に低リスク国で10日以上滞在したことが記載されている場合は、低リスク国からの到着とみなされます。リスクの高い国からの航空会社は必ずしも渡航が禁止されているわけではありませんが、乗務員は雇用主の負担で指定された宿泊施設に隔離されなければなりません。
Q 国際便のために開放される空港は?
A 3つの空港が開放され、国際線を利用できるようになります。これらの空港は、ORタンボ国際空港(ハウテン州ヨハネスブルグ)、ケープタウン国際空港(西ケープ州ケープタウン)、キング・シャカ国際空港(クワズールー・ナタール州ダーバン)です。
Q 空路で南アへ旅行する場合の条件は何ですか?
A これらの空港に着陸するすべての旅行者は、出発国から南アに向けての出発前72時間以内にPCR検査を受けていなければなりません。さらに、国外からの旅行者は、COVID-19検査と隔離費用をカバーする強制的な旅行保険に加入している必要があります。これらの旅行者はすべて到着時にCOVID-19スクリーニングを受けることになります。体温の上昇やインフルエンザのような症状を含むCOVID-19の症状がある場合は、COVID-19検査を受ける必要があります。検査結果が陽性であった場合、旅行者は強制的な隔離を受けることになります。
Q 他のアフリカ諸国からの旅行者の要件は何ですか?
A アフリカ諸国からの旅行者は、国境で72時間(以内)のPCR検査(結果)を提示しなければなりません。但し、国境を越えた地域及び町に居住する日常的な通勤者、関連する労働許可証を持つ近隣諸国からの通勤者、毎日通学する生徒や教師などは、スクリーニングの実施で国境を出入りすることが許可されます。これらの通勤(通学)者は、COVID-19の症状を確認するスクリーニングを受け、必要に応じて検疫及び隔離を受けることになります。さらに、これらの通勤(通学)者は、フェイスマスクの着用、定期的な手洗い、消毒を行い、ソーシャル・ディスタンシングの遵守が求められます。
Q 港を経由して南アに入国を希望する旅行者についてはどうでしょうか?
A 南アから及び南アへの物資や医薬品の輸送を容易にするため、貨物船の入港、積み込み、積み下ろしが許可されます。貨物船の乗組員交代は許可されます。これらの乗組員にはCOVID-19の症状が出ていないかどうかの医学的なスクリーニングが行われます。豪華旅行用の旅客ライナーは、引き続き入港して乗客を下船させることは許可されません。
Q (南ア人が)家族を訪問するためにリスクの高い国に旅行することはできますか?
A はい、可能ですが、その国の渡航規定が適用されます。
Q (南ア人が)南ア国外に旅行する場合でもPCR検査を行い、帰国時に同じ検査を行う必要がありますか?
A それはあなたが訪問する国のプロトコルによります。帰国時には、南アのプロトコルに従うことになります。
3 南ア出国に際しては、日本人の方は日本入国の際にPCR検査陰性証明を用意いただく必要はありませんが(乗り継ぎ地で必要な場合を除く)、日本入国時に外国籍者に対してはPCR検査の陰性証明書を求めていることから、南アの空港出発時の航空会社でのチェックインの際にPCR検査の陰性証明書を求められる場合があります。つきましては、当面の間、当館で領事レターを用意することも可能ですので、ご希望される方は、下記リンクにアクセスいただき所要事項をエクセルファイルに入力の上、下記メール宛に送付してください。
●搭乗者情報リンク https://www.za.emb-japan.go.jp/files/100043480.xlsx
●宛先: consul@pr.mofa.go.jp
4 内務省は、ロックダウン期間中に失効した合法的なビザの有効期限の救済措置を2021年1月31日まで延長すると発表し、ビザの有効期限が満了していても自国に向けて南アを出国する場合は、望ましくない人物(南ア再入国禁止)に指定されることなく出国できる由です。
また、南ア国内でのビザ更新の受付はVFS社を通じて申請受付が開始され、国外の南ア大使館等でもビザ申請受付が開始されています。
参考:当館HP 新型コロナウイルス関連情報
https://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (関連最新情報)
https://www.za.emb-japan.go.jp/files/100041885.pdf (Q&A)
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●在南アフリカ日本国大使館
H P: http://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
住 所: 259 Baines St, Cnr Frans Oerder St, Groenkloof, Pretoria
電 話: +27 12 452 1500 領事・警備
メール: consul@pr.mofa.go.jp
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