2015.05.18
バングラデシュ:不審者に遭遇した際の注意事項
平成27年5月13日
在バングラデシュ日本大使館
1.5月12日夕方(午後4時〜5時頃)、在留邦人(婦人及び子供)がダッカ市内バリダラ地区内を歩いていたところ、突然、不審なバングラデシュ人男性から声を掛けられ、後をつけ回される事案が発生しています(具体的には、ロード13からUNロードを南下し、ロード9までつけられたもの)。その際、当該邦人は迎えに来た車両に乗り込み、運転手がその男を追い払ったこともあり、幸い身体的被害を受けることはありませんでした。
当該不審者と邦人のやり取りは、以下のとおり。
●不審者:「日本訪問を予定しており、日本語を教えてくれる人を探している。いい人を紹介してくれ。」
●邦人 :「知らない。」
●不審者:「夫に教えてもらうことは可能か?」
●邦人 :「夫は仕事なので無理。」
●不審者:「ということは、いつも家に子供と二人でいるんだな。今後も日本語教えてくれる人のことで連絡を取りたい。携帯番号を教えてくれ。」
●邦人 :「教えられない。そんなに日本語を教えてくれる人が欲しいのであれば、見つかったら連絡するので、そちらの携帯番号教えて。」
●不審者:「書くからペンを貸してくれ。」 (双方ともペンも所持していなかったことから)
「家に帰ったらペンくらいあるだろう。一緒に家に行こう。家はどこだ? この近くだろう?」
なお、遭遇した邦人によれば、当該不審者の身体的特徴等は以下のとおり。
●薄いグレー色のスーツ、白いシャツにえんじ色のネクタイを着用
●身長180センチ弱
●中肉中背
●年齢は20代後半から30代前半
●短髪、黒髪(髭はない)
●顔は四角く、多数のニキビ跡があるのが特徴
●皮膚の色は黒褐色
●目は大きく、まつげは長め、目つきが怪しく、精神不安定な様子
●英語での会話
●「Give me your child.」との発言あり
2.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、比較的治安が良いとされているダッカ市バリダラ地区においても、こうした不審者による邦人への接触が発生していますので、お住まいの地域においても、同様の事案の発生の可能性も否定できません。日頃から周囲の状況に注意するなど、以下の点に留意し、日々の安全対策に心掛けてください。
(1)不審者に遭遇した場合は、すぐにその場から逃げ、身の危険を感じた時は、大声を出し、通行人など周囲の人に助けを求める。
(2)人通りの少ない場所での一人歩きは避け、複数で歩くようにする。多少遠回りであっても、人通りの多い安全な道路を利用する。
(3)特に夜間の外出は、車を利用する。
(4)お子様が被害に遭わないよう、普段から「いかのおすし」(以下参照)など、発生時の対応要領を教えておく。
〜防犯標語〜
●いか ない(知らない人についていかない)
●の らない(知らない人の車に乗らない)
●お おおきな声で呼ぶ
●す すぐに逃げる
●し しらせる(何かあったらすぐ知らせる)
なお、異常事態に遭遇された場合は、大使館までお知らせください。
【通報先】
○ 執務時間内(日〜木曜日 9:00〜17:45)
大使館(代表)880-2-984-0010
○ 執務時間外(金・土曜日及び祝日)
携帯電話 0961-1886753