2015.03.27
メキシコ:注意喚起(メキシコ市内における詐欺事案)
2015年3月26日
在メキシコ日本国大使館からのお知らせ
メキシコ市内において、邦人に対する自称米国人による詐欺事案が2件発生しました。
1 事案概要
(1)3月15日(日)8時30分頃、市内北バスターミナル付近において、邦人旅行者が、年齢50歳前後の背の高い「自称米国人」の白人男性に英語で「米国大使館の連絡先を教えてほしい」と声をかけられたため、持っていたガイドブックで説明したとことろ「実は本日中に米国に帰らなければならないが、空港でチェックイン後に時間があったのでタクシーに乗ったところ、タクシーに航空券や財布を入れていたコートを盗られた」と言われた。男性は被害者の目の前で公衆電話から航空会社と妻へ電話し、事情を説明するような会話をした後「航空券の変更のためお金が必要だが、自分は銀行から現金を引き出すことができず困っているので助けてほしい。米国の妻からあなたの口座に送金し、すぐに妻からメールさせる」など話し、被害者から約21万円相当のペソ現金をだまし取った。
(2)3月25日(水)10時頃、地下鉄ピノ・スアレス駅近くの公園において、在留邦人女性が、「自称米国人」に声をかけられ「メキシコ州トルーカ市からタクシーで来たが、航空券やクレジットカード、旅券等を入れていたジャケットを車内に残したままタクシーが去ってしまった。明朝、米国で重要な会議があり、どうしても今夜帰国しなければならず困っている。あなたの口座へ送金するので助けてほしい」と頼まれた。男性は被害者の目の前で公衆電話から妻へ電話し事情を説明している様子だったが、話に整合性がなく不審に感じたため公衆電話を見たところ、カード残度数が減っておらず、また大使館HPの被害一覧に同類の被害があったことを思い出したため、被害者は援助を断り、その場を去った。
2 注意事項
(1)メキシコ市検察庁によると、当地では同一犯によるものと思われる類似の詐欺事件が以前から定期的に発生しています。邦人に対する被害も本事案を含め過去10年に8件発生しており、今後も類似の犯行が繰り返される可能性がありますので、特に注意してください。
(2)被害者の中には、大使館からの詐欺被害に対する注意喚起を読んでいたにも関わらず被害に遭われた方もいます。犯人は話を信じさせる(人をだます)プロであることを肝に銘じ、見知らぬ人を安易に信用せず、どんなにいい人に見えても無闇に高額な金を貸すことは避けてください。
(3)過去の被害事例から、注意すべき点・キーワードは以下のとおりです。
・バスターミナル周辺
・英語で話しかけられる
・公衆電話を使い米国の妻へ事情を説明する(カード残度数に要注意)
・「タクシー強盗に遭った/タクシー車内にコート・ジャケットを置き忘れた」
・「今日中に米国に帰らなければいけないので協力してほしい」
・「銀行から現金を引き出すため、一緒に銀行に来てほしい」
・「妻からあなたの口座に振り込む/振り込んだ」
(4)近年の被害事例は、以下リンクをご参照ください。
http://www.mx.emb-japan.go.jp/rijijohou/ryojioshirase158.html
http://www.mx.emb-japan.go.jp/rijijohou/ryojioshirase167.html
http://www.mx.emb-japan.go.jp/rijijohou/ryojioshirase223.html
★万が一,犯罪被害に遭われた際は,当館領事班までご連絡ください。