2015.02.05
エジプト:外国人に対してエジプトからの退去等を要求する声明に関する注意喚起
平成27年2月1日
在エジプト日本大使館
(衛星TV局「ラービア」における「革命的懲罰運動」による声明)
1.1月29日、衛星TV局「ラービア」は、「革命的懲罰運動」によるものとして、要旨以下の声明を発出しました。同運動の名で開設されているツイッターのアカウント、エジプトの警察に対する爆弾による攻撃を実行した等の声明を掲載していることから、同運動は、エジプトの反政府運動の一つと思われます。
(1)エジプトに滞在する全ての外国人に、即時の退去を要求する。2月11日までに退去しなければ、革命的懲罰運動の標的になるだろう。
(2)エジプトで活動する全ての外国企業に対し、2月20日までに、エジプトにおける活動を終了するよう要求する。さもなくば、それら企業の全活動は、革命運動家の標的になるだろう。
(3)エジプトに所在する全大使館の職員に対し、2月28日までの退去を要求する。
(4)エジプトへの旅行を希望する観光客は、旅行を取りやめねばならない。この困難な時期(注)には、彼ら(観光客)はエジプトで歓迎されない。(注:時期は具体的に述べられていません)
(5)クーデター(注:2013年7月のエジプトにおける政変を指すと思われます)を支援する各国は、その支援をこの声明から1か月以内に止めなければならない。さもなくば、その国の中東における全ての権益は、激しい敵対行為に見舞われるだろう。
2.現時点で、同運動の実態や上記1の声明の信憑性は不明ですが、このような声明が、エジプトにおいて共感者を得る可能性も否定できません。ついては、最新の治安関連情勢の情報の入手に努めるとともに、1月28日付の「デモ・集会及び爆発物等に関する注意喚起」にも留意しつつ、外国人を含め、不特定多数の人々が集まる場所に行くことは必要最小限にする等、不測の事態に巻き込まれないよう引き続き最大限の注意を払ってください。
在エジプト日本国大使館 領事部
TEL: 02-2528-5910
FAX: 02-2528-5907
Email: ryoji@ca.mofa.go.jp