2021.09.04
ノルウェー ワクチン接種済みの者に対する入国のための検疫措置の免除
●9月2日、ノルウェー保健介護省は、英国、米国及びWHOで承認されたワクチンを接種済みの者に対し、入国のための検疫措置の免除に関するプレスリリースを発出したところ、その概要は以下のとおりです。ただし、日本で発行された新型コロナワクチン接種証明書に関し、現時点ではノルウェーにおいて、使用可能とはなっていませんので、ご注意ください。
1 英国、米国及びWHOで承認されたワクチンを接種済みの者は、欧州医薬品庁(EMA)承認ワクチン接種済みの者と同様に入国のための検疫措置は免除される。
2 6月24日以降、ノルウェーは他国のコロナ証明書を検証するためのEUの取り組みに足並みを揃えている。これはEU・EEA圏内で使用されているワクチンを接種済みの者は、入国のための検疫措置が免除されることを意味する。現在、ノルウェーは、EU・EEA圏諸国に加え、イングランド、ウェールズ及び北アイルランド発行のコロナ証明書を認可している。
3 政府は現在、認可されるコロナ証明書を拡大し、英国、米国及びWHOによって承認されたワクチンを接種済みの者にも適用できるよう取り組んでいる。右には、コビシールド(インドで製造されたアストラゼネカ製ワクチン)、シノファーム製ワクチン及びシノヴァック製ワクチンが含まれている。コロナ証明書に関するEUの取り組みに従い、QRコードを用いてコロナ証明書を確認できることが前提条件である。これらのワクチン接種済みの者を対象としたシステム整備までには、しばらく時間がかかることになる。
4 北マケドニア、トルコ、ウクライナもコロナ証明書に関するEUの取り組みに足並みを揃えている。また、9月3日17時から、QRコードで認証可能なスコットランド発行のコロナ証明書が認可されることになる。これにより、右各国・地域居住の者で、EMA、英国、米国、及びWHOによって承認されたワクチンを接種完了済みの者は、制限なくノルウェーに入国できることになる。過去6ヶ月間に新型コロナウイルスに罹患した者も同様である。右の者は、入国時の自己隔離が免除され、陰性証明書の提示、入国前登録及び国境での検査を受ける必要もない。
5 新しいワクチンの臨床実験に参加する際の不都合を回避するため、右臨床実験に参加する者は、EMA承認のワクチン接種済みの者と同様の入国時の検疫措置が免除される。この免除は、EU・EEA圏内、米国及び英国で承認された臨床試験に適用される。臨床実験で使用されるワクチンがコロナ証明書及びEUの取り組みとの連携を通じ、文書で証明できることが前提条件である。臨床実験参加者は、比較的少数となるとみられるが、そのうちの何人かは本物のワクチンを接種し、残りはプラセボ(偽薬)を接種することになる。ノルウェー公衆保健研究所(FHI)は、臨床実験参加者が入国のための検疫措置を免除されることによる感染リスクは非常に低いと判断している。臨床実験参加者を対象としたシステムが整備されるまでにはしばらく時間がかかることになる。
6 なお、現時点では、日本においてWHOに認可されたワクチンを接種したとしても、日本で発行された新型コロナワクチン接種証明書がノルウェーにおいて認可されていないことから、入国のための検疫措置は免除されませんが、今後、変更があり次第、当館ホームページや以下のウェブサイトを通じ、更新を行う予定です。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/certificationlist.html
7 今次の発表の詳細は、以下で確認が行えます。
https://www.regjeringen.no/en/aktuelt/more-vaccines-approved-in-the-covid-19-certificate/id2870035/
【送信元】
在ノルウェー日本国大使館 領事班
電 話: (+47)2201-2900
メール: ryouji@os.mofa.go.jp