2021.01.27
アメリカ COVID-19ワクチンに係る詐欺行為の発生とシカゴ市による注意喚起
COVID-19ワクチンの販売やワクチン接種の順番を早めるために支払いを要求するなど、ワクチンに係る詐欺行為が電話やメールなどを通して発生していることを受け、イリノイ州シカゴ市は、これらの詐欺に注意するよう警告を発しています。シカゴ市内に限らず同様の行為が生じる可能性がありますので、ご注意ください。詳細は本文とリンクをご確認ください。
1月14日、シカゴ市は、COVID-19ワクチンに係る詐欺行為が、電話、テキスト、Eメールなどを通して発生していることを受け、これらの詐欺に十分注意をするよう、下記のように警告を発しました。
(シカゴ市による注意喚起の主な内容)
安全で合法的なワクチンは、シカゴ公衆衛生局(CDPH)を通じて、医療従事者や長期療養施設の入居者及びスタッフなど、優先順位を設け、段階的なアプローチで配布されています。詐欺者は、COVID-19ワクチンを直接あなたの家に発送したり、市が用意したワクチン接種会場への早期アクセスを有料で提供したり、ワクチンを安全に保つための特別な保冷庫を販売したりするなどの手口を使う可能性があります。また、詐欺者らは、世界保健機関(WHO)や疾病対策センター(CDC)、あるいはプリツカー州知事やライトフット市長のオフィス職員を偽っている場合があります。COVID-19ワクチン自体は無料であり、最終的にはすべての人に対して用意されます。
○詐欺行為が疑われる事例
・ワクチン接種のため、自己負担金を求められる。
※ワクチンの投与に際し少額の料金がかかる場合がありますが、ワクチン自体の料金を支払う必要はありません。ワクチンを「販売」するという申し出はすべて詐欺です。
・ワクチン接種の順番待ちリストに載せる、または早期アクセスを取得するためなどを理由に支払いを求められる。
・ワクチンの販売を申し出る迷惑メール、テキストメッセージ、広告、または電話。
※医師、薬局、保健部門、またはその他の医療従事者を名のる者からの連絡に応答する前に、その連絡の発信元を確認してください。例えば、連絡してきた者から医療機関名、部門名、氏名や連絡先などを確認の上で、下記のホットライン等に詐欺行為かどうか問い合わせることを御検討ください。
○詐欺から自分自身を守るには
・個人情報(ソーシャルセキュリティーナンバー等)を未知のソースに提供しない。
・ワクチンのためにお金を支払ったり、ギフトカードを購入し発送したりしない。
・シカゴ市のワクチン接種リストに「登録」することを提案する電話やテキストに返信したりしない。
※一般市民へのワクチンの配布には今後数ヶ月を要します。また、ワクチン自体は常に無料です。
○消費者や医療提供者は、COVID-19製品に関する詐欺行為に関し、下記に通報することが可能です。
・HHS-OIGホットライン:1-800-HHS-TIPS; hhs.gov COVID-19
・FBIホットライン:1-800-CALL-FBI; ic3.gov
・CMS/メディケアホットライン:1-800-MEDICARE
・Covid19vaccines@cityofchicago.org - COVID19ワクチン専用
○シカゴ市の発表
https://www.chicago.gov/content/dam/city/sites/covid-19-vaccine/Documents/VaccineScamAlert.pdf
○シカゴ市におけるCOVID-19ワクチン配布に関する優先順位と日程
https://www.chicago.gov/city/en/sites/covid19-vaccine/home/vaccine-distribution-phases.html
在留邦人の皆様におかれては、シカゴ市内に限らず他の地域においても同様の行為が生じる可能性がありますので、ご注意ください。また、感染防止のため、良き市民として引き続き外出時におけるマスクの着用、社会的距離の維持等に努め、関連情報の収集に努めてください。
当館連絡先
Tel: (312) 280-0400(24 時間対応) (注)
Fax: (312) 280-9568 Email: ryoji1@cg.mofa.go.jp