2020.12.11
香港 入境時のPCR検査方式の変更(2020年12月15日~)
11日、キャリー・ラム行政長官等は記者会見を行い、香港政府の防疫措置等につき説明を行ったところ、そのうち入境を巡る検疫措置と市民へのワクチン供給について、報道によれば以下のとおりです。ワクチン供給の中の外国人の扱い等は不明ですが、情報あり次第お知らせします。
1 入境後の政府指定ホテルでの強制検疫
(1)12月22日(火)から、中国本土、マカオ、台湾以外の地域からの入境者は、事前に政府が指定するホテル(計36施設。リストは以下のリンク参照)を14日間以上予約した上で、入境後に強制検疫を受ける。ただし、12日(土)から21日(月)を過渡期とし、その間に到着しホテルにチェックインした者が政府指定以外のホテルに宿泊している場合は、22日以降のホテルを変更する必要はない。
●指定ホテルリスト(含価格等)
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/designated-hotel-list_tc.pdf
(2)入境後の留意事項は以下のとおり。
●入境者は、政府が手配する交通手段で指定ホテルまで移動。
●強制検疫期間中は外出不可。来客も禁止。
●強制検疫終了後、衛生署の担当職員がホテルまで検査キットを届けるので、受検者は、ホテルのチェックアウト時に検査キットを受領する。その後、入境日から数えて19日目に再度自宅で検体を採取し、案内に従って検体サンプルを指定場所に提出。
2 入境時のPCR検査方式の変更
12月15日(火)から、入境者に対し実施するPCR検査の実施方式を、現行の唾液提出方式(自分で採取)から鼻咽頭ぬぐい液式(専門員による採取)に変更する。
3 市民に対するワクチン供給の見通し
(1)香港政府は、既に2社の製薬会社との間で新型コロナウイルスのワクチン供給について合意。他企業とも引き続き協議を行っていく。2社の内訳は、シノバック(科興生物・中国)、復星医薬(中国)・BioNTech(ドイツ)・ファイザー製薬(米国)の共同開発。
(2)シノバックのワクチンは、早い場合には来月から香港に約100万本供給される予定。復星医薬(中国・ドイツ・米国)のワクチンは、来年第1四半期に供給される見込み。
(3)市民のワクチン接種については、約300万人の優先接種者(医療従事者や高齢者等)を決定の上実施する。来年中には大部分の市民がワクチンを接種できる見込み。
(参考)関連報道
https://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1564799-20201211.htm
https://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1564794-20201211.htm
(参考:香港・マカオの現在の主な措置は以下のとおりです。ただし、各措置の期限は今後の状況によって変更される可能性があります。)
○防疫関係(香港)
1 レストラン等飲食店:午後6時~午前5時の店内飲食禁止。1卓2名まで。バー、ナイトクラブは営業停止。【~12月23日(水)】
2 ジム、エステ・ネイルサロン、マッサージ店、運動施設、ボーリングやビリヤード等のアミューズメント施設、映画館等のエンターテイメント施設、カラオケ、麻雀、ゲームセンター、プール、サウナ、パーティールーム:営業停止。【~12月23日(水)】
3 マスク着用義務:屋内外公共場所、交通機関【~12月23日(水)】
4 集団制限:公共の場所で2人まで【~12月23日(水)】
○出入境関係
1 海外から香港へ入境:香港居民(香港IDもしくは査証保有者)のみ入境可。ただし、入境後14日間の強制検疫。【~2021年3月31日(水)】
2 中国本土、マカオ、台湾から香港への入境:香港居民、非香港居民ともに入境可。ただし、入境後14日間の強制検疫。なお、11月23日からは、香港居民であり、且つ過去14日以内に香港、広東省、マカオ以外の滞在歴がなく、事前の申請や核酸検査陰性証明の取得等の手続きを実施した場合は、入境後14日間の強制検疫免除。【~2021年3月31日(水)】
3 マカオへの入境:マカオ居民(マカオID所持者のみ)、事前に免除許可を得た上で、連続して14日以上中国本土に滞在した後中国本土からマカオに入境するブルーカード保持者等の外国人(12月1日から)及び香港永久ID保持者のみ入境可。ただし、入境後14日間の医学観察と事前の核酸検査陰性証明の取得が必要。【無期限】
4 香港国際空港は、同一航空券での搭乗に限りトランジット可。ただし、中国本土行きのトランジットは不可。マカオ国際空港はトランジットサービス停止。【無期限】
在香港日本国総領事館