2020.05.19
アルゼンチン 外国人の滞在許可期限の延長措置
●報道によれば,アルゼンチン国内では8371名(昨日から303名増)の累計感染者数,うち382名の累計死亡者数が報告されています。
●なお,当国に居住,または短期的に滞在している方を対象とした,全国強制隔離措置(以下「強制隔離と記載」)(DNU459/2020)が5月24日まで継続中です。また,非居住者の方々の入国の禁止も同日まで継続中です。
●移民局は15日,滞在許可を有する外国人に対して,5月17日から6月17日までの間に,その滞在期限が切れる者については,その期限が,期限の日から自動的に30日間延長されるとする規定を公布しました。
●短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,強制隔離およびそれに伴う国内移動制限の長期化,国際便の減少を念頭に,出国を希望する場合には各交通機関の運行状況等について,最新の情報の収集に努めてください。
1 報道によれば,アルゼンチン国内では8371名(昨日から303名増)の累計感染者数,うち382名の累計死亡者数が報告されています。
2 強制隔離関連
(1)ブエノスアイレス市における強制隔離再強化の検討
ブエノスアイレス市は,現在,市内の貧困地域,及び特別養護老人ホーム等において感染が拡大していることを受け,強制隔離を再び強化することの是非について,今週何かしらの決定をするとしています。検討にあたっては,公共交通機関の利用状況,人々の行動,感染者数の増加傾向(特に,新規感染者数が,現状の推移から2倍になる時期的見通し)について評価するとされています。ブエノスアイレス市長に近い関係者は,「この判断は難しいものになるが,24日(日)に現在の期限が切れる強制隔離の新たな延長について決定しなければならない」と述べています。
(2)ブエノスアイレス市の感染状況(5月17日,出典:ラ・ナシオン紙)。
新規感染者: 147名(全国の55.9%)
累計感染者数:3132名(全国の39.3%)
累計死亡者数: 123名(全国の32.9%)
累計回復者 : 739名
(3)ブエノスアイレス市と州の間の交通制限(報道)
報道によると,ブエノスアイレス市での経済活動の限定的な再開を受け,公共交通機関利用者の規制手段の一環として,今週からブエノスアイレス市とブエノスアイレス州を繋ぐ路線(ミトレ線)の乗車要領について,アプリによる規制を試験的に開始し,今後,他の鉄道や地下鉄にも広げられる予定とのことです。
3 外国人の滞在許可期限の延長措置
移民局は15日,外国人の滞在許可期限の延長に関し,これまで延長されてきた滞在期限に対して,更に30日間,滞在期間が自動的に延長されるとする規定を公布しました(Disposicion 2205/2020)。これにより,現在滞在許可を有し,5月17日から6月17日までの間にその滞在期限が切れる方は,その期限の日から自動的に30日間滞在期限が延長されることになります。
(詳細については、以下のリンクをご確認ください(西語))。https://www.boletinoficial.gob.ar/detalleAviso/primera/229356/20200515?busqueda=1
4 強制隔離およびそれに伴う国内移動制限 の長期化が見込まれ,見通しも不透明であるとともに,国際航空会社の多くが減便をしている現状から,短期渡航者やご帰国予定がある皆様におかれましては,マスクの着用, 手洗いやうがいの励行などの感染予防に努めるとともに,出国を希望する場合には,各交通機関の運行状況等について最新の情報の収集に努めてください。(以上)
在アルゼンチン日本国大使館 <ar@mailmz.emb-japan.go.jp>